カスタム演算式

事前定義の集計方法に加え、独自の演算式を作成し、ビジュアライゼーションの軸に適用することができます。作成するカスタム演算式には、論理的な部分と数学的な部分を含めることができます。軸に対するこのような演算式の結果は、事前定義の集計方法の結果と同じく、ビジュアライゼーションに直ちに反映されます。

実際、ビジュアライゼーション軸で選択を行うとすぐに、アクセスできる簡単なカスタム演算式が自動的に生成されます。たとえば、この積み上げ棒グラフ例の各カラムセレクターを右クリックして [カスタム演算式] を選択すると、[カスタム演算式] ダイアログが開き、次の式が表示されます。



事前定義された集計方法を使うか独自のカスタム演算式を作成することにより、ビジュアライゼーション軸の演算式をいつでも変更できます。

カスタム演算式は特定のビジュアライゼーションの軸に適用されるため、影響を受けるのは現在のビジュアライゼーションのみで、分析内の他のビジュアライゼーションは影響を受けません。式の結果はデータテーブルには追加されず、そのため分析の他の部分では使用できません。

ビジュアライゼーションのプロパティがフィルターなどで変更された際には、カスタム演算式の再評価が自動的に実行され、フィルター後でも利用可能なデータのローのみが計算に使用されます。

カスタム演算式の作成方法については、「カスタム演算式の適用」を参照してください。

カスタム演算式は事前定義の集計と同じように動作する

カスタム演算式は事前定義の集計と同じように動作しますが、カスタム演算式はシステムによって事前定義されるのではなく、自分自身で設定します。以下の例では、よく知られた集計方法である「平均」(Avg) と、同じ結果を取得するカスタム演算式の類似性を示します。

このデータテーブルには 4 つのローが含まれています。平均値は (10+20+30+40)/4 、すなわち 25 です。



下の棒グラフでは、選択した事前定義の集計方法である Avg によって結果がビジュアル化されています。



同じ結果を次の棒グラフに示します。事前定義の集計ではなく、次のカスタム演算式が適用されています。

Sum([Value])/Count([Item])



注: データをフィルターすると、どちらの棒グラフもすぐに調整され、フィルターされたデータが反映されます。