数学関数

式に使用できる数学関数のリストを示します。

関数 説明
Abs(Arg1) Arg1 の絶対値を返します。引数および結果は実数型です。
ACos(Arg1) Arg1 のアークサインを、区間 [0 , p ] におけるラジアン表記の角度として返します。Arg1 は、区間 [-1.0, 1.0] にある必要があります。そうでない場合は #NA が返されます。引数および結果は Real 型です。
ASin(Arg1) Arg1 のアークサインを、区間 [- p /2 , p /2] におけるラジアン表記の角度として返します。Arg1 は、区間 [-1.0, 1.0] にある必要があります。そうでない場合は #NA が返されます。引数および結果は Real 型です。
ATan(Arg1) Arg1 のアークコサインを、区間 [-PI/2 , PI/2] におけるラジアン表記の角度として返します。引数および結果は Real 型です。
ATan2(Arg1, Arg2) 2 つの引数のアークタンジェントを (-PIPI の間隔で) ラジアン表記の角度として返します。引数の符号を使用して結果の象限を特定します。引数および結果は Real 型です。

例:

ATan2(0, -1)

Ceiling(Arg1) Arg1 を最も近い整数に切り上げます。引数および結果は Real 型です。

例:

Ceiling(1.01) → 2.0

Ceiling(-1.99) → -1.0

Cos(Arg1) Arg1 のコサインを返します。Arg1 はラジアン表記の角度です。引数および結果は Real 型です。
Exp(Arg1) e (2.718281...) の Arg1 乗を返します。引数および結果は Real 型です。
Floor(Arg1) Arg1 を最も近い整数に切り下げます。引数および結果は Real 型です。

例:

Floor(1.99) → 1.0

Floor(-1.01) → -2.0

Ln(Arg1) Arg1 の自然対数を返します。引数および結果は Real 型です。Arg1 が負の場合、結果は #NA エラーとなります。Arg1 が 0 の場合の結果も #NA となります。
Log(Arg1, Arg2) Arg2 で指定した値を底とする Arg1 の対数を返します。 Ln(Arg1)/Ln(Arg2) と同等です。引数および結果は Real 型です。有効な引数の定義については、関数 Ln を参照してください。
Log10(Arg1) 10 を底とする Arg1 の対数を返します。Ln(Arg1)/Ln(10) と同等です。引数および結果は Real 型です。有効な引数の定義については、関数 Ln を参照してください。
Mod(Arg1, Arg2) Arg1Arg2 で除算した余りを返します。引数および結果は Real 型です。Arg2 が 0 の場合、結果は #NA エラーとなります。

Mod(Arg1, Arg2) は、次のように定義されます:

Arg1 - Arg2*Floor(Arg1/Arg2)

PI() 定数 π を返します。

結果は Real 型です。

Power(Arg1, Arg2) Arg1Arg2 乗を返します。引数および結果は Real 型です。

例:

Power(10, 3) → 1000

Power(10, -3) → 0.001

Power(0, 0) → 1

Product(Arg1, ...) 引数の積を計算します。1 つの引数が指定された場合は、カラム全体の積が計算されます。複数のカラムが指定された場合は、各ローの積が計算されます。

引数および結果は Real 型です。NULL の引数は無視され、積には含められません。

例:

Product([Column])

Product(1,2,3) → 6

Product(-1) → -1

Product(1.5, -2, 3) → -9

Product(1, null, 3) → 3

Product(null) → (Empty)

Rand(Arg1) 0.0 から 1.0 までの実数の乱数を返します。

整数引数は、乱数ジェネレータを初期化するために使用される定数のシード値です。カラムを再計算した場合に同じ値が生成されるようにすることもできます。

シード値をカラム参照にすることはできません。

例:

Rand(147)

RandBetween(Arg1, Arg2, Arg3) 指定した範囲内の整数の乱数を返します。

1 つ目と 2 つ目の引数によって乱数の範囲が設定されます。これらの引数を定数値にすることも、整数のカラム参照にすることもできます。

3 つ目の引数は、乱数ジェネレータを初期化するために使用される定数のシード値です。カラムを再計算した場合に同じ値が生成されるようにすることもできます。

シード値をカラム参照にすることはできません。

例:

RandBetween(100, -100, 147)

RandBetween(0, [Column 1], 147)

RandBetween([Column 1], [Column 2], 37)

Round(Arg1, Arg2) Arg1 の数値を、Arg2 で指定した小数点以下の桁数に丸めます。引数および結果は Real 型ですが、Arg2 には整数部のみを使用します。Arg2 を負数にすることで、10 の位や 100 の位に丸めることもできます。0.5 は上の桁に切り上げられます (符号は無視されます)。

例:

Round(PI(), 3) → 3.142

Round(-0.5, 0) → -1

Round(25, -1) → 30

Sin(Arg1) Arg1 のサインを返します。Arg1 はラジアン表記の角度です。引数および結果は Real 型です。
Sqrt(Arg1) Arg1 の平方根を返します。引数および結果は Real 型です。Arg1 が負の場合、結果は #NA エラーとなります。
Sum(Arg1, ...) 引数で指定された値の合計を計算します。1 つの引数が指定された場合は、カラム全体の合計が計算されます。複数のカラムが指定された場合は、各ローの合計が計算されます。

NULL の引数は無視され、和には含められません。

例:

Sum([Column])

Sum(1,2,3) → 6

Sum(-1) → -1

Sum (1.5, -2, 3) → 2.5

Sum (1, null, 3) → 4

Sum (null) → (Empty)

Tan(Arg1) Arg1 のタンジェントを返します。Arg1 はラジアン表記の角度です。引数および結果は Real 型です。
関数」も参照してください。