式の評価

計算カラムの式をどのようにセットアップするかによって、式をデータテーブルのローごとに評価するか、あるいはカラム全体で評価するかを選択できます。1 つの式で異なる評価方法を組み合わせることができます。

異なる式のセットアップがどのように解釈されるかを示すため、次のような 4 つのローを持つデータテーブルを使用します。


テーブル

データテーブルには、4 種類の果物の購入金額と売上高が含まれています。最も右側の 2 つの列は、2 つの異なる売り場で販売される果物の数を示します。

ローごとの評価

下の図では、データテーブルに 2 つの計算カラムが追加されています。使用される式は [Sales] カラムと [Purchase] カラムに基づいています。最初のカラム [Sales]-[Purchase] の式は果物の種類ごとの絶対利益を計算し、2 番目のカラムの式は相対利益、[Sales]/[Purchase] を計算します。

これらの式はローごとに評価されます。式には集計は含まれていません。[Sales] および [Purchase] カラムの個々のローの値が式に挿入されます。たとえば、最後のローで、[Sales]-[Purchase] カラムには 15 (40-25)、[Sales]/[Purchase] カラムには 1.60 (40/25) と表示されています。


ローの計算カラム

ただし、式で集計が使用されている場合は、評価に使用される値について理解するため、集計にどのデータが含まれているかを追跡することが重要です。

次の図では、Sum([Stand 1], [Stand 2]) および Avg([Stand 1], [Stand 2]) カラムが計算されます。これらの式に示すように、集計メソッドの括弧内に 2 つ以上の列が指定されている場合、式はローごとに評価されます。

式 Sum([Stand 1], [Stand 2]) は、果物の種類ごとの販売総数を計算します。たとえば、最後のローでは、合計は 37 (22+15) です。もう 1 つの式 Avg([Stand 1], [Stand 2]) は、2 つの売り場での種類ごとの平均販売数を計算します。たとえば「Conference」という種類の梨の場合は 18.50 ((22+15)/2) になります。



注: 式 [Stand 1]+[Stand 2] の結果は、式 Sum([Stand 1], [Stand 2]) と同じになります。

カラム全体の評価

集計の括弧内で指定されたカラムが 1 つの場合、式はカラム全体に対して評価されます。以下の追加されたカラムの式 Sum([Sales]) は、[Sales] 列全体の値が合計値 (125=25+35+25+40) に集約されることを意味します。次に、この合計値が繰り返されます。この合計値は計算カラムのそれぞれのセル値の式の結果であるためです。

演算式 Avg([Sales]) は同じように動作します (31.25=(25+35+25+40)/4)。



ローごとの評価とカラム全体の評価の組み合わせ

以下のイメージでは、右端の計算カラムの演算式 [Sales]/Sum([Sales]) は、ローごとの評価とカラム全体の評価の組み合わせたものです。この演算式は、それぞれの果物の種類が売上合計に占める割合を相対ベースで比較します。たとえば「Conference」という種類の梨が売上合計に占める割合は、32% (40/125) です。



注: 実際、これは以下の 100% 積重棒グラフを設定するときに使用される計算です。


正規化された棒グラフ