データの再ロード時にマーキングを再適用する

ソースにリンクされているデータを操作する場合は、データの再ロード時のマーキングへの影響を考慮する必要があります。

Spotfire は、ユーザーがデータをマーキングする際に行った選択でシンボリック表現が可能な場合には必ず、シンボリック表現を確認します。つまり、集計ビジュアライゼーションの項目をマーキングすると、マーキングは基になるローのインデックスではなく選択したカテゴリに基づきます。ただし、シンボリック表現は、一部のビジュアライゼーションや構成で使用できないことがあります。たとえば、未集計ビジュアライゼーションのロー、またはレイヤ (軸の 1 つにロー番号があるテーブル ビジュアライゼーションや散布図などで) にマーキングする場合、または複雑な構成を使用する場合 (階層で OVER 式を使用するカテゴリ軸など)、利用可能なシンボリック カテゴリはありません。通貨データ型またはバイナリ データ型のデータも、常にインメモリ データに対してインデックスに基づいたマーキングを使用します。このような場合、データ ローを個別に識別できるキーカラムを指定しなければ、再ロードの際にマーキングが失われます。

分析内の一部の項目をマーキングするブックマークを追加する場合など、データの再ロード後にマーキングを維持する必要がある分析を作成する場合は、再ロード後も対象のカテゴリまたは特定のローのいずれかを識別できるようにする必要があります。

注: データ ローを個別に識別できるキーカラムは、Spotfire Analyst の [データテーブルのプロパティ] を使用して指定できます。

カテゴリまたは固有の値のどちらが重要か?

たとえば、特定のカテゴリをマーキングするブックマークを含めたい場合を考えます。カラムのカテゴリ値に基づく棒グラフなど、単純な集計ビジュアライゼーションからカテゴリをマーキングし、データを再ロードして同じカテゴリに値が追加されると、シンボリック マーキングが使用されているため、すべての新しい値がマーキングされます。このように、最初にマーキングを適用したときにそのカテゴリに含まれていたデータではなく、特定のカテゴリに現在含まれているデータを常にマーキングするブックマークを構成できます。

カテゴリ

カテゴリに注目している場合は、集計ビジュアライゼーションでカテゴリをマーキングする必要があります。

テーブル ビジュアライゼーションに示されているように、そのカテゴリに属しているすべてのローが同じマーキングを使用してマーキングされます。

データテーブルの Week 2 にローを追加してデータを再ロードすると、新しいローはマーキングされている選択範囲に自動的に含められます。

ロー

特定のローに注目している場合は、テーブル内で選択をします。

キーカラムが指定されていない場合に再ロードすると、ローを識別できないために、マーキングが消失します。

キーカラムが指定され、再ロードによるデータへの変更がキーカラムに影響しない場合、マーキングは意図したとおりに維持されます。

この場合は、キーカラムとして Date カラムが使用されています。

再ロードによってキーカラムが無効になり、すべてのローが一意に識別できなくなった場合は、結果として想定より多くの値がマーキングされることがあります。

この例では、同じ日付の別のローがリンクされたデータに追加され、それまで一意だったキーカラムが一意ではなくなりました。キーカラムが無効になると、すべてのマーキングが消失することもあります。

外部データ

データ コネクタからの外部データ (インデータベース) を操作する場合は、常にシンボリック マーキングを使用します。ただし、プライマリ キーが外部データ ソースで定義されている場合、またはプライマリ キーがデータ接続の設定時に Spotfire Analyst で指定されている場合、テーブル ビジュアライゼーションでローにマーキングできる場合があります。外部データの詳細については、Spotfire Analyst の『ユーザー ガイド』の「インデータベース データを操作する」を参照してください。