イメージの背景へのマーカーの配置

マップチャートのマーカーの背景は地理的なものである必要はありません。マーカーは任意の空間の背景に配置できます。マーカーの背景として、マップ レイヤの代わりに単にイメージ レイヤを使用することができます。例として、イメージ レイヤのイメージは、人体 (医療データを示すマーカーを配置)、またはホテルの図面 (客室利用率やその他のデータが表示される) を表すことができます。イメージ レイヤの上にマーカーを配置するには、データに適切な X 座標と Y 座標が含まれている必要があります。

以下のデータテーブルには、8 月の特定の場所における天候データが含まれています。天候のタイプは、晴れ、晴れときどきくもり、そして雨です。


データテーブル

以下のイメージを使用して天候のタイプを説明し、その下に晴れ、晴れときどきくもり、雨の日のそれぞれの合計を示すマーカーを配置するとします。


背景イメージ

以下では、マーカーをイメージ上の任意の場所に配置する方法について説明します。重要なのは、イメージとマーカーで共通の座標基準系を使用することです。

そのためには、以下のようにイメージ上に座標系を想定します。両方の軸で同じスケールが使用されていれば、X と Y の範囲を指定できます。想定した座標系では、X 値は 0 から 10、Y 値は 0 から 5 の範囲です。


イメージの上にある座標基準系

次に、想定したこの座標系を使用して、マーカーの位置に座標を割り当て、それらを X カラムおよび Y カラムとしてデータテーブルに追加します。「晴れ」のマーカーは (1.5,1) に、「晴れときどきくもり」のマーカーは (5,1) に、「雨」のマーカーは (8.3,1) に配置されます。


座標を含むデータ テーブル

これでマップチャートを作成するための準備が完了し、マーカーはイメージの一番上に配置されます。

手順

  1. データテーブルをロードし、マップチャートを作成します。
  2. マップチャートを右クリックし、[プロパティ] を選択します。

    現在のレイヤと [プロパティ] ポップオーバーが表示されます。

  3. レイヤのリストで、マップ レイヤにマウス ポインタを置いて削除し、[X] をクリックします。

    マップ レイヤを削除
  4. [新しいレイヤを追加] をクリックし、[イメージ レイヤ] を選択します。
    [プロパティ] ポップオーバーには、[イメージ レイヤ] の設定が表示されます。
  5. [イメージ] セクションで、[参照] を使用して、背景として使用するイメージを追加します。
  6. [イメージを背景として追加] ダイアログで [はい] をクリックして、座標基準系を [なし] に設定します。
  7. [プロパティ - イメージ レイヤ] の [位置指定] セクションを開きます。
  8. [位置設定] の下に、目的の座標基準系、つまりマーカーの座標を設定する座標基準系を指定する際に使用される X および Y 値の最大値と最小値を入力します。


  9. マップチャートのナビゲーション コントロールで、必要に応じて [フィルターした項目を拡大/縮小] をクリックします。


タスクの結果

以下に結果を示します。上記の手順に加えて、マーカーのラベルとサイズは「Count(Weather)」に設定されます。