軸で条件を設定する

ビジュアライゼーションを作成するときは、さまざまな軸に表示するカラムと、データを集計する方法を選択します。さらに、軸に対して条件式を指定することで、表示する内容を詳細に指定できます。このように、ビジュアライゼーションに表示される内容は条件によって異なります。

軸の式の条件に使用できる関数の 1 つは If(Arg1, Arg2,Arg3) です。これは、「引数 1 が true であれば結果として引数 2 を返し、引数 1 が false であれば引数 3 を返す」と解釈されます。

たとえば、式 If([Amount]<10,"yes","no") は、「[Amount] カラムの値が 10 より小さい場合は式の結果は「yes」で、値が 10 以上の場合は結果は「no」になる」という意味です。

以下に、さまざまなビジュアライゼーションで条件式を適用する方法の例を示します。

棒グラフの値軸に適用される条件式

サンプル データには、多くの人のテスト結果が含まれています。テストに合格するには、テスト A とテスト B の集計結果が 30 を超える必要があります。合格した男性と女性の数を表示し、合格しなかった人を除外するとします。
データの例
まず、性別ごとに 1 つの棒グラフが作成されます。
棒グラフ

手順

  1. 値軸セレクターを右クリックしてポップアップ メニューを開きます。
  2. [カスタム演算式] を選択します。
  3. カスタム演算式 ダイアログで、式 Count(If(([Test A] + [Test B])>30,1,null)) を入力します。
    If 関数の結果は、合計が 30 を超えた場合は 1 になります。合格しなかった場合の Null 引数は返される値がないことを示します。
    次に、1 の頻度が性別に分割されてカウントされます。
  4. [OK] をクリックします。
    値軸の式には、テストに合格した人数が表示されます。
    式が表示された棒グラフ

マップチャートの色軸に適用される条件式

サンプル データには、異なる都市の 3 日間の気温予測が含まれています。マップチャートのマーカーは、各都市の平均気温を表します。
平均気温を示すマップチャート
平均温度が 20°C を超える都市を区別するために、そのマーカーを他の都市のマーカーとは異なる色にしたい場合を考えます。これは、色軸に条件式を適用することによって行うことができます。

手順

  1. 色軸セレクターを右クリックしてポップアップ メニューを開きます。
  2. [カスタム演算式] を選択します。
  3. カスタム演算式 ダイアログで、式 If(Avg([Temp])>=20,"Average 20 or higher","Average lower than 20 ") を入力します。
  4. [OK] をクリックします。
    色軸の式の結果は、2 つのカテゴリ、すなわち条件を満たす都市のカテゴリと満たさない都市のカテゴリに分割されます。カテゴリには異なる色が付けられます。
    色軸に条件が適用されたマップチャート