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変換データのキャッシュ
変換エディターの[Caching(キャッシュ作成)]タブでは、いくつかの標準TDVキャッシング機能を設定できます。TDVは変換をプロシージャと同様に処理するため他のTDVプロシージャリソースで一般的にサポートされているキャッシング機能を有効にできます。TDVによるキャッシングについては、「TDVキャッシング」を参照してください。
プロシージャのキャッシングプロセスでは、出力カーソルごとに1つのストレージテーブルを使用し、スカラー出力用に追加のストレージテーブルを使用します。たとえば、2つのINTEGER出力と2つのCURSOR出力があるプロシージャでは、次の3つのテーブルを使用します。
スカラーのペア用に1つ
最初のカーソル用に1つ
2番目のカーソル用に1つ
プロシージャに入力パラメーターがある場合、キャッシュされた結果は、入力値の一意のセットごとに個別に追跡されます。入力パラメーター値の一意の各セットは、バリアントと呼ばれます。
null以外の入力パラメーターを使用するプロシージャキャッシュには、Studio以外のクライアントアプリケーションから少なくとも1つのバリアントがシードされる必要があります。シードされない場合、[Cache Status(キャッシュステータス)]が[NOT LOADED(未ロード)]から[UP(稼働中)]に変更されません。[Refresh Now(今すぐ更新)]ボタンを使用しても、ロードされていないキャッシュのステータスは変更されません。プロシージャのキャッシング構成が正しい場合でも、クライアントがキャッシュをシードするまで、ステータスはロード済みと表示されません。
プロシージャのキャッシュが更新されると、すでにテーブルに存在するすべてのキャッシュ済みバリアントが更新されます。バリアントがまだキャッシュされていない場合は、何も更新されないか、null入力バリアントのみが更新されます。プロシージャのキャッシュは、Studioから、またはRefreshResourceCacheプロシージャを使用して更新できます。(『TDV Application Programming Interfaces Guide(TDVアプリケーションプログラミングインターフェイスガイド)』を参照してください)。
変換のキャッシュを定義するには
1.変換を開きます。
2.変換の入力パラメーター値が255文字を超えていないことを確認します。
パラメーターが255文字を超える場合、プロシージャ呼び出しはキャッシュされません。代わりに、キャッシングが無効になっているかのように実行されます。TDVは、入力パラメーター値を文字列に変換して一意性を比較することにより、プロシージャのバリアントを追跡します。
3.[Caching(キャッシュ作成)]タブを選択します。
4.[Create Cache(キャッシュの作成)]をクリックします。
5.キャッシュを定義します。
キャッシュの概念とプロシージャでキャッシュを定義する方法の詳細については、『TDV User’s Guide(TDVユーザーガイド)』を参照してください。
6.変換を保存します。
7.必要に応じて、変換から生成されたバリアント結果セットを保存できるように、[Caching(キャッシュ作成)]パネルの[Advanced(詳細)]セクションにある[Maximum number of procedure variants(プロシージャバリアントの最大数)]フィールドを構成します。
デフォルトでは、保存されるバリアントの最大数は32です。キャッシュがいっぱいの場合は、最新のバリアントを保存できるように使用後の経過時間が最も長いバリアントがスワップアウトされます。