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TDVデータシップ構成パラメーターの定義
データシップの構成には、いくつかのパラメーターを使用できます。
[Maximum Number of Concurrent Data Transfers(同時データ転送の最大数)]
[Execution Mode(実行モード)]
[Buffer flush threshold(バッファフラッシュのしきい値)]
システムはそれぞれ異なるため、これらのパラメーターのいくつかの値をテストして、どの値が最適か判断する必要がある場合があります。
データシップパラメーターを構成するには
1.管理者ユーザーとしてStudioにログインします。
2.[Administration(管理)]メニューから[Configuration(構成)]を選択します。
3.次のパラメーターに移動して、最適な設定を決定します。
パラメーター
説明
[Execution Mode(実行モード)]
データシップクエリーのデフォルトのサーバー処理:
EXECUTE_FULL_SHIP_ONLY — (デフォルト)完全なデータシップが成功しなかったことを警告するエラーを生成します。
送信後にフェデレーションなしでクエリーを実行できる場合にのみ、データシップの実行を許可します。つまり、送信後、クエリーはパススルーでなければなりません。
EXECUTE_FULL_SHIP_ONLYを指定すると、データシップクエリーの最適化が適用されたにクエリーの一部がフェデレーションされている場合、クエリー実行プランの[Data Ship Notes(データシップに関する注記)]に次のようなメッセージが表示されます。
送信後のクエリーがまだフェデレーションされており、[Data Ship Mode(データシップモード)]がEXECUTE_FULL_SHIP_ONLYであるため、データシップクエリーは使用できません。
EXECUTE_PARTIAL_SHIP – このオプションを使用すると、データシップクエリーとフェデレーションクエリーの両方を共存させ、クエリーが完全なデータシップに完全に解決されない場合でも実行に進むことができます。
EXECUTE_PARTIAL_SHIPを使用すると、クエリーの実行を完了するためにフェデレーションクエリーが必要な場合でも、エラーをスローせずにクエリーを続行できます。
EXECUTE_ORIGINAL – データパススルーの前に一部の述部を解決できないことが原因で特定のノードをプッシュおよび送信できない場合、元(データシップ前)のクエリープランが実行されます。
EXECUTE_ORIGINALを指定した場合、クエリーをデータソースに完全にプッシュできないときには常に、クエリーの実行にデータシップ前の実行プランが使用されます。実行時に[Data Ship Notes(データシップに関する注記)]にその旨が表示されます。
外部結果への依存関係のため、またはデータソースにプッシュできないものをサポートするためにデータシップクエリーを使用できない場合は、結果をターゲットテーブルに送信することなく、元のデータシップ前の実行プランが使用して呼び出しを完了します。
DISABLED — クエリー実行プランがデータシップなしで要求呼び出しを処理するようにします。DISABLEDモードはデバッグの際に役立ちます。
[Maximum Number of Concurrent Data Transfers(同時データ転送の最大数)]
他のプロセスのパフォーマンスに影響を与えないように、同時データ転送の数(デフォルトは100,000)を制限します。この制限を超えると、データ転送を必要とする新しいクエリーは、既存の転送が完了するまでキューに入れられます。
4.[Apply(適用)]をクリックします。
5.(オプション)次のパラメーターに移動して、最適な設定を決定します。
パラメーター
説明
[Buffer flush threshold(バッファフラッシュしきい値)]
バッファのサイズを制限します。(デフォルトは10000です)。特定のタイプのデータシップSQL実行では、大きなテーブルがデータシップターゲットに送信される前にバッファに入れられます。これにより、バッファサイズが使用可能なメモリを超える可能性があります。この制限に達すると、バッファがフラッシュされます。
[DataShip Keep Temp File or Table(DataShipで一時ファイルまたはテーブルを保持)]
デフォルト値はfalseです。trueに設定すると、サーバーはデータシップ要求ごとに生成される一時テーブルまたはファイルを削除しません。このオプションは、サポートチームメンバーから要求された場合にのみ有効にしてください。
この値はローカルに定義されます。バックアップを復元するときに変更されることはなく、クラスター内でレプリケートされることもありません。
データシップを使用していて、データシップターゲットの[Use global temporary space for temporary tables(グローバル一時領域を一時テーブルに使用)]チェックボックスをオンにしている場合、このパラメーターは無視されます。
6.(Netezzaのみ)次のパラメーターに移動して、最適な設定を決定します。
パラメーター
説明
[Keep nzload Log File(nzloadログファイルを保持)]
Netezzaドライバーは、nzload操作ごとにログファイルを生成します。trueの場合、すべてのログファイルが保持されます。false(デフォルト)の場合、ログファイルはディスクに保存されません。
この値はローカルに定義されます。バックアップを復元するときに変更されることはなく、クラスター内でレプリケートされることもありません。
[nzload Log Directory(nzloadのログディレクトリー)]
データシップ用のNetezzaドライバーnzloadログファイルを保存するディレクトリー。デフォルトのログディレクトリーは$TDV/tmp/dataship/netezzaです。
この値はローカルに定義されます。バックアップを復元するときに変更されることはなく、クラスター内でレプリケートされることもありません。
[Escape Character(エスケープ文字)]
フラットファイルにコンテンツをエクスポートするとき、またはフラットファイルからコンテンツをインポートするときに使用するエスケープ文字。デフォルトは円記号(\)です。
[Truncate Long Strings during native loading(ネイティブロード中に長い文字列を切り詰める)]
ブール値。Trueに設定した場合、宣言されたCHARまたはVARCHARストレージを超える文字列値は、それに収まるように切り詰められます。False(デフォルト)に設定した場合、文字列が宣言されたストレージを超えると、システムからエラーが報告されます。
7.[Apply(適用)]をクリックします。
8.(Teradataのみ)次のパラメーターに移動して最適な設定を決定します。
 
パラメーター
説明
[DataShip FastExport/FastLoad Threshold(DataShip FastExport/FastLoadのしきい値)]
Teradata内のFastLoadおよびFastExportプロセスの制限。行数がこの制限を超える場合は、FastLoadまたはFastExportを使用してください。
この値はローカルに定義されます。バックアップを復元するときに変更されることはなく、クラスター内でレプリケートされることもありません。
9.[Apply(適用)]、[OK]の順にクリックします。
10.TDV Serverを再起動します。