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TDV MPPエンジンのセットアップと構成
TDV MPPエンジンはデフォルトで有効になっています。MPPエンジンの能力を活用するには、Active Cluster展開戦略を使用することをお勧めします。
Active Cluster構成は必須ではありませんが、並列クエリー処理に最適なパフォーマンスを提供できます。
TDV MPPエンジンをセットアップおよび構成するには
1.Studioを開きます。
2.[Administration(管理)]メニューから[Configuration(構成)]を選択します。
3.[Server(サーバー)] > [SQL Engine(SQLエンジン)] > [Parallel Processing(並列処理)]に移動します。
構成パラメーター
説明
[Maximum Heap Memory(最大ヒープメモリー)]
並列処理に割り当てられる最大ヒープメモリー。この値を有効にするには、並列処理を無効にしてから有効にする必要があります。デフォルト値はシステムメモリー全体の10%であり、設定する値は0より大きくなければなりません。
[Enabled(有効)]
MPPエンジンを有効にするかどうかを決定します。デフォルト値は、Linux環境ではTrue、WindowsおよびAIX環境ではFalseです。
[Limit scalar subqueries(スカラーサブクエリーの制限)]
TrueまたはFalse
LIMIT 1句をスカラーサブクエリーに自動的に追加するかどうかを制御します。
[Logging Level(ロギングレベル)]
次のいずれかに設定します: [OFF(オフ)]、[LOW(低)]、[MEDIUM(中)]、[HIGH(高)]
[LOW(低)]レベルでは、元のTDVクエリーからDrillクエリー、パーティション化TDV仮想スキャンクエリーまで、分散クエリールーティングをトレースできます。フォールバック理由も記録されます。[MEDIUM(中)]レベルは、この情報を各クエリーに関連するリソース割り当て情報で補強します。[HIGH(高)]レベルは、この情報を非並列化の理由でさらに補強します。
[Maximum Direct Memory(最大ダイレクトメモリー)]
並列処理に割り当てられる最大ダイレクトメモリー。この値を有効にするには、並列処理を無効にしてから有効にする必要があります。デフォルト値はシステムメモリー全体の50%であり、設定された値は0より大きくなければなりません。
[Minimum Partition Volume(最小パーティションボリューム)]
各パーティションによってフェッチされる最小データ量(MB単位)。この設定は、仮想スキャンのクエリー結果ボリュームの見積もりに基づいているため、概算です。
デフォルト値は256です。0または負の値に設定すると、影響はありません。
[Resource Quota per Request(要求あたりのリソースクォータ)]
この値は、並列実行中に各要求が制限されるシステムリソースのパーセンテージです。
この値を100に設定すると、MPPエンジンで一度に実行できるクエリーは1つだけになり、値を50に設定すると、MPPエンジンで2つのクエリーを同時に処理できるようになります。
[Startup Connection Retry Count(起動接続の再試行回数)]: 30
この値は、サーバーの起動時にサーバーが並列ランタイムエンジンの自動構成を試行する回数です。
デフォルト値は30です。
[Startup Connection Retry Interval(起動接続の再試行間隔)]
この値は、サーバーの起動時に並列ランタイムエンジンの自動構成を再試行する前にサーバーが待機するミリ秒単位の時間です。
デフォルト値は1000です。
4.[Apply(適用)]をクリックします。
5.[OK]をクリックします。
6.MPPに関連するデータソースのデータソースエディターを開きます。
7.[Advanced(詳細)]タブを開き、[Concurrent Request Limit(同時要求制限)]フィールドを見つけて、以下の手順に従って値を調整します。
構成パラメーター
説明
[Concurrent Request Limit(同時要求制限)]
この構成は、0から65536の値を取ることができます。基になるデータソースに課される同時制限を指定します。concurrentRequestLimitが0に設定されている場合、パーティション化されたクエリーはデータソースに対して発行されず、クエリーエンジンはデータソースに対して並列モードで動作しません。0より大きい値の場合、クエリーエンジンは同時実行を同時接続数Xまで絞り込みます。ここで、concurrentRequestLimit=Xです。データソースの許容可能な同時負荷と、並行して実行されるDVの同時クエリーの数([Resource Quota per Request(要求あたりのリソースクォータ)]で決定される)を考慮して、concurrentRequestLimitを適切に選択します。