TDV キャッシングの概要

TDV キャッシングは、企業内のデータ アクセスの応答性を向上させる機能です。キャッシング機能は、データ仮想化を補完し、レポートを改善するデータ キャッシュを迅速に構築するのに役立ちます。TDV と Studio 内で作業すると、アプリケーション、データベース、データ ウェアハウスのいずれであっても、データ リポジトリー全体からデータとメタデータにアクセスできます。その後、TDV を使用してデータ キャッシュを作成できます。データ キャッシュから、キャッシュされたデータをデータ分析などのクライアント アクティビティに使用できます。

TDV キャッシングは、TDV の機能であり、Studio ユーザー インターフェイスを使用します。TDV キャッシングは、TDV とともに提供され、IT 環境に TDV キャッシングを実装するために必要なすべてのソフトウェアを備えています。

TDV キャッシングの概念
TDV キャッシングはどのように機能しますか?
TDV で作成されたキャッシング オブジェクト
TDV で使用できるインクリメンタル キャッシュ オプションは?
ネイティブおよびパラレル (バルク) キャッシングについて
キャッシュ ステータスとイベント レポート

次の図は、TDV を使用したキャッシングを簡単に表したものです。

データ キャッシングの主な特徴と利点

多くのビジネス アプリケーションは、ブラウザー・ベースのクライアント、Web アプリケーション サーバー、およびデータベースを含む多層環境で開発およびデプロイされています。このようなアプリケーションは、データをオンデマンドで必要とします。キャッシングを使用すれば、高いスケーラビリティーとパフォーマンスを効果的に達成できます。キャッシングは次のようなメリットをもたらします。

運用データ ストアへの影響を軽減します。
レポートおよび分析クエリをキャッシュ データ ストアにリダイレクトし、OLTP システムのパフォーマンスへの影響を排除します。
TDV リクエストのパフォーマンスを向上しす。
中間結果のマテリアライゼーション (計算コストが高い) は、それらに依存するリクエストのパフォーマンスを向上させます。
より柔軟な対応が可能になります。
キャッシュされたデータの結果セットを、最適な処理と分析を提供するシステムに移動することができます。