トラブルシューティングのヒント
WebFOCUS App Studio のトラブルシューティングの際は、次のことを確認してください。
新しいブラウザバージョンの問題
新しいブラウザバージョンが即座に WebFOCUS App Studio と連動して機能しない場合があります。この場合、WebFOCUS App Studio に同梱されている Selenium サポートモジュールを手動で更新すると、問題が解決することがあります。Selenium は、Web ブラウザの自動操作専用のツール群です。
- http://seleniumhq.org/download Web サイトに移動します。
- [Selenium Client & WebDriver Language Bindings] セクションで、[C#] 行を特定し、[Download] をクリックして、ZIP ファイルを取得します。
-
次の 3 つの 3.14.0 .nupkg ファイルを解凍します。
- Selenium.Support.3.14.0.nupkg
- Selenium.WebDriver.3.14.0.nupkg
- Selenium.WebDriverBackedSelenium.3.14.0.nupkg
- .nupkg ファイルを .zip ファイルとして保存します。
- lib/net40 ディレクトリに移動し、 dll ファイルにアクセスします。
- zip ファイルから dll ファイルを抽出します。
- dll ファイルを AppStudio90¥bin フォルダにコピーします。
- WebFOCUS App Studio を再起動し、インストール済みブラウザバージョンをテストします。問題が解消されない場合は、サポートケースを開いてください。
注意:Microsoft Edge を使用する際は、Microsoft から最新ドライバの入手が必要になる場合があります。通常、最新ドライバは、Microsoft の Web サイトからダウンロードすることができます。
ibi WebFOCUS App Studio の起動
発生頻度は低いですが、WebFOCUS App Studio の初期化に失敗することがあります。その場合は、App Studio をセーフモードで起動するか、App Studio を手動で終了することができます。
セーフモードでの起動
前回の WebFOCUS App Studio 終了時に問題が発生した場合は、App Studio 起動時の初期化に失敗することがあります。[構成済み環境] ツリーで、通常では閉じられているファイルが、開いた状態のまま残存している場合が稀にあります。この状態のファイルは、App Studio が完全に初期化される前にサーバとの通信を試みます。
WebFOCUS App Studio をセーフモードで起動すると、そのファイルの環境のみで App Studio が初期化されます。
- Windows の [スタート] メニューから [ibi] を選択します。[WebFOCUS App Studio]、[WebFOCUS App Studio ユーティリティ] を順に選択すると、[WebFOCUS App Studio (セーフモード)] が表示されます。[WebFOCUS App Studio (セーフモード)] オプションを選択します。
別の方法として、コマンドプロンプトを開き、WebFOCUS App Studio がインストールされているフォルダに移動します。コマンドプロンプトで「appstudio-s」と入力します。
WebFOCUS App Studio が起動し、[構成済み環境] ツリーに環境が表示されます。
- 環境をダブルクリックして展開します。必要に応じて、該当するコンテンツに移動します。
前回の終了時に開いた状態であったファイルが、競合することなくサーバと通信できるようになります。この状態のファイルは、WebFOCUS App Studio の次回終了時に正常に閉じます。
セーフモードで起動した後は、WebFOCUS App Studio で通常どおり作業することができます。WebFOCUS App Studio を次回起動する際は、通常の [WebFOCUS App Studio] オプションを使用することができます。
手動終了
WebFOCUS App Studio をセーフモードで起動する際に初期化に失敗した場合、前回の App Studio 終了時に AppStudio.exe プロセスが正しく終了されなかった可能性があります。この場合、AppStudio.exe プロセスを手動で終了することができます。
- Ctrl+Alt+Delete キーを同時に押し、[タスクマネージャー] を選択します。
- [プロセス] タブをクリックします。
- [イメージ名] 内に [AppStudio.exe] があることを確認し、これを選択します。
注意:[イメージ名] の列をクリックすると、項目を名前の順にソートすることができます。
- [プロセスの終了] をクリックします。
- 通常の方法で WebFOCUS App Studio を起動します。
ibi WebFOCUS App Studio で複数ブラウザサポートを有効にする手動登録
開発者は、レポートを実行する際に、Chrome、Firefox、Edge のいずれかを使用することができます。
Chrome または Firefox を使用するには、製品に同梱されている IBIWebBrowserDrivers_dotnet_35.dll .NET モジュールの登録が必要です。
このファイルを登録するには、.NET バージョン 4.0 が必要です。このバージョンの .NET は、ほとんどのマシンに事前にインストールされています。このバージョンの .NET がマシンにインストールされていない場合は、WebFOCUS App Studio のインストールプロセス中にインストールされ、複数ブラウザのサポートに必要なモジュールが登録されます。
Windows 8.1 マシンでモジュールの登録が失敗することがあります。この場合、開発者はブラウザを切り替えることができません。この問題を解決するには、開発者自身で必要なモジュールを手動で登録する必要があります。この登録を行うには、[管理者として実行] オプションを使用してコマンドウィンドウを開き、次のコマンドを実行します。
%SystemRoot%¥Microsoft.NET¥Framework64¥v4.0.30319¥RegAsm C:¥ibi¥AppStudio82¥bin¥ibiwebbrowserdrivers_dotnet_35.dll /u
ファイルが正常に登録解除されたことを示すメッセージが表示されます。
続いて次のコマンドを実行します。
%SystemRoot%¥Microsoft.NET¥Framework64¥v4.0.30319¥RegAsm C:¥ibi¥AppStudio82¥bin¥ibiwebbrowserdrivers_dotnet_35.dll
ファイルが正常に登録されたことを示すメッセージが表示されます。
説明
マシン上の Windows フォルダのパスです。この値は、ドライブ名を含めたフォルダパスです。通常は C ドライブです。たとえば、「C:¥Windows」です。
注意
- WebFOCUS App Studio のインストール先に応じて、上記コマンドのパスを調整します。
- このマニュアルでは上記のコマンドは 2 行に記述されていますが、実際には 1 行のコマンドとして発行する必要があります。