FIYR - 会計年度の取得
FIYR 関数は、会計年度の開始日および会計年度の算定方式に基づいて、特定のカレンダー日付に対応する会計年度を返します。
ダイアログマネージャでは日付が文字または数値として解釈され、また FIYR 関数では基準日からのオフセットとして格納された標準日付を使用する必要があることから、ダイアログマネージャでは FIYR 関数を使用しないでください。ただし、入力日付として使用する変数を、基準日からのオフセットに事前に変換した場合を除きます。
詳細は、ダイアログマネージャコマンドからの関数の呼び出しを参照してください。
会計年度の取得
FIYR(inputdate, lowcomponent, startmonth, startday, yrnumbering, output)
説明
日付
会計年度を取得する日付です。この日付には、基準日からのオフセットとして格納される標準の日付を指定する必要があります。
会計年度が月の初日以外から始まる場合、日付の要素は Y(Y)、M、D または Y(Y)、JUL で構成する必要があります (JUL は YJUL と同等)。会計年度が月の初日から始まる場合、日付の要素は Y(Y)、M または Y(Y)、Q で構成する必要があります。
文字
次のいずれかです。
D- 日付に D または JUL 構成要素が含まれている場合。M- 日付に M 構成要素は含まれているが、D 構成要素が含まれていない場合。Q- 日付に Q 構成要素が含まれている場合。
数値
1 から 12 までの数字を使用して、会計年度の開始月を表します (例、1 は 1 月、12 は 12 月)。下位構成要素が Q の場合、開始月には 1、4、7、10 のいずれかを指定する必要があります。
数値
開始月の開始日です。通常は 1 を指定します。下位構成要素が M または Q の場合、1 を指定する必要があります。
文字
有効な値には、次のものがあります。
FYE - 会計年度の終了日を基準にする方式を使用します。会計年度値は、会計年度の最終日のカレンダー年になります。たとえば、会計年度が 2008 年 10 月 1 日から始まる場合、「2008 年 11 月 1 日」という日付は会計年度 2009 年の第 1 四半期に分類されます。これは、この日付が 2009 年 9 月 30 日に終了する会計年度の範囲内にあるためです。
FYS - 会計年度の開始日を基準にする方式を使用します。この会計年度値は、会計年度の開始日のカレンダー年になります。たとえば、会計年度が 2008 年 4 月 6 日から始まる場合、「2008 年 7 月 6 日」という日付は会計年度 2008 年の第 2 四半期に分類されます。これは、この日付が 2008 年 4 月 6 日に始まる会計年度の範囲内にあるためです。
I、Y、YY
結果は、整数フォーマット、あるいは Y または YY になります。この関数は、年の値を返します。エラーが発生した場合は、0 (ゼロ) が返されます。
注意:会計年度の開始日として 2 月 29 日を使用することはできません。
会計年度の取得
次のリクエストは、CENTSTMT データソースに対して実行され、特定の会計期間 (PERIOD フィールド、YYM フォーマット) に対応する会計年度を取得し、サポートされているフォーマット (Y、YY、I4) で値を返します。
DEFINE FILE CENTSTMT FISCALYY/YY=FIYR(PERIOD,'M', 4,1,'FYE',FISCALYY); FISCALY/Y=FIYR(PERIOD,'M', 4,1,'FYE',FISCALY); FISCALI/I4=FIYR(PERIOD,'M', 4,1,'FYE',FISCALI); END TABLE FILE CENTSTMT PRINT PERIOD FISCALYY FISCALY FISCALI BY GL_ACCOUNT WHERE GL_ACCOUNT LT '2100' END
出力結果では、2002 年 4 月 (2002/04) は会計年度 2003 年に分類されています。これは、開始月が 4 月であり、会計年度の算定方式として FYE が使用されているためです。
Ledger
Account PERIOD FISCALYY FISCALY FISCALI
------- ------ -------- ------- -------
1000 2002/01 2002 02 2002
2002/02 2002 02 2002
2002/03 2002 02 2002
2002/04 2003 03 2003
2002/05 2003 03 2003
2002/06 2003 03 2003
2000 2002/01 2002 02 2002
2002/02 2002 02 2002
2002/03 2002 02 2002
2002/04 2003 03 2003
2002/05 2003 03 2003
2002/06 2003 03 2003