Spotfire® Web クライアント ユーザー ガイド

対応付けを編集して異なる大文字小文字を使用して変換する

[Product] という名前の文字列カラムが含まれる 2 つのデータテーブルがあるとします。1 つのデータテーブルでは値が小文字で ([apples]) 記述され、もう 1 つのデータテーブルでは最初の文字が大文字で ([Apples]) 記述されています。2 つのカラムは名前とデータ型が同じであるため、自動的に対応付けられます。ただし、これらのカラムのデータを 1 つのビジュアライゼーションで組み合わせるには、一方のカラムの値を変換して、両方のカラムで同じ形式で記述されるようにする必要があります。

このタスクについて

実際のカラム値を変換するのではなく、カラムの対応付けに変換ステップを追加すると、ビジュアライゼーションの元の値名を使用できます。

始める前に

カラムの手動対応付けは、インストールされたクライアントで作成する必要があります。

手順

  1. インストールされた Spotfire クライアントで、対象の分析を開くか、データテーブルを新しい分析にロードします。
  2. メニュー バーで、[データ] > [データテーブルのプロパティ] を選択して、[カラムの対応付け] タブを開きます。
  3. [データテーブル] リストで、ビジュアライゼーションでメインのデータテーブルとして使用するデータテーブルを選択します。
  4. [選択したデータテーブルの現在の一致] リストで、[Product] という名前の 2 つのカラム間の対応付けを選択します。
  5. [編集] をクリックします。
  6. [対応を編集] ダイアログで、[左の一致カラム] および [右の一致カラム] セレクターの [Product] という名前のカラムが選択されていることを確認します。
    左と右の一致カラムのサンプル値は、選択されたカラムの最初の値を示します (インデータベース データではない場合)。


    ここで選択する内容がビジュザライゼーションの軸に表示されます。
  7. 大文字の値が含まれているカラムのカラム セレクター ([左のカラム値変換] などの) を開き、[メソッド] を選択してポップアップ メニューを開きます。
    変換は常に、メソッドが上記のカラム対応付けステップで適用された後の結果の値に適用されます。このため、左と右のカラム変換リストにはカラム名ではなく、名前 [Value] が表示されます。
  8. [下側] を選択します。
    [サンプル値] フィールドで、両方のカラムで値が [apples] と記述されていることを確認できます。


    変換はビジュアライゼーションに表示される内容に対して透過的です。つまり、変換 Lower(Value) を適用しても、これをビジュアライゼーションで表示する必要はありませんが、軸で最初の文字 A が大文字の [Apples] を使用できます。
  9. オプションで、[プレビュー] をクリックして、最初の 100 の固有値のプレビューを表示し、すべての値が一致していることを確認します。
    プレビューは、インデータベース ソースからの値が一致しているかどうかを制御できる唯一の方法です。外部システムの負荷を最小にしておくために自動サンプルがインデータベース データに対し無効化されるためです。
  10. [OK] をクリックし、ダイアログを閉じます。
  11. [OK] をクリックし、[データテーブルのプロパティ] ダイアログを閉じます。

タスクの結果

カラム内の値が同じ形式になり、1 つのビジュアライゼーションで組み合わせることが可能になります。

変換ステップは、データの元のソースとは関係なく、常にインメモリで実行されます。これにより元のデータ ソースでサポートされない変更を実行できるようになります。たとえば、一部のインデータベース ソースではカラムのデータ型を切り替えることができませんが、変換ステップはインメモリで行われるため、このように異なるデータ型のインデータベース データとの対応付けを作成することができます。また、システムにロー メソッドがないインデータベース データ (OLAP キューブなど) にも有用です。

ただし、変換を使用するのではなく、メソッドをカラムで直接適用する必要がある場合もあります。たとえば、値のグループが適用されたメソッドからの結果によって影響を受ける場合です。キューブ データの場合、一致が値ではなくキーで行われるように指定する場合もあります。これを行うには、キューブの一致するカラムに対し KeyOf メソッドを直接選択します。