例

Year to Date （YTD） の計算例

棒グラフは、2016 〜 2018 年の四半期の売上の合計を示しています。

各年の累積合計に関心があると仮定します。AllPrevious（） ナビゲーション メソッドを使用する場合は、前のすべての月を合計します。ただし、Q1 2017 に、合計の計算を最初からやり直し、前年の 2016 年の四半期の合計を無視する必要があります。

たとえば、Q3 2017 の累積合計は 976 (317+307+352) になります。これらの 3 つの棒のみを参照するには、Intersect（） メソッドが便利です。AllPrevious（） メソッドでは、Q1-Q4 2016 と Q1-Q3 2017 が合計に含まれ、Parent（） メソッドには 2017 年の 4 つの四半期すべてが含まれます。これらの 2 つのナビゲーション モードの交差部分は、問題のバーを正確に返します。

Intersect（） が 2 つのメソッドを組み合わせる以下の式を適用し、たとえば Q3 2017 の結果を表示します。

データが複数の軸で分割されている場合の Intersect（） の使用例

さまざまな軸を使用してデータをスライスするたびに、データはさらに小さなスライスへと分割され、その表現にはより多くのマーカーが使用されます。式を適用すると、式はデータの最小スライスで機能します。上記の例では、データはカテゴリの軸によってのみ分割されています。では、たとえば、色の軸によっても分割するとどうなるでしょうか。例を示します。

以下の棒グラフは、タイタニック号沈没事故における生存統計を示したものです。データは、カテゴリの軸によってのみ分割されます。

次のイメージの式では、この情報を絶対数ではなくパーセントで表示できます。「All（）」トピックも参照してください。

以下に示すように、色の軸を「survived」に設定して、生還した人を表すバーを区別するとします。

ただし、それによってパーセンテージが変わることに注意してください。4 つのバーすべてではなく、赤と青のバーのそれぞれで合計が 100% になります。これは、データが色の軸によってさらに小さなスライスに分割されることを式が考慮していないために発生します。...OVER (All([Axis.X]))... 部分は、カテゴリの軸のスライスを無視しますが、軸による色のスライスは無視しません。

ただし、以下に示すように、Intersect（） メソッドを使用して、色を保持し、すべてのバーの合計を 100% にすることができます。

式の All（[Axis.X]） および All（[Axis.Color]） の部分は、これらの各軸のスライスが無視されることを意味します。次に、Intersect（） メソッドは、これら 2 つの部分を結合します。その結果、各バーの値は、すべてのバーの合計で除算されます。