前年比差異 %
「前年比差異 %」式のショートカットは、異なる年の対応するノード間のパーセンテージの差異を計算します。たとえば、特定の年の第 1 四半期の売上を、前年の第 1 四半期または 2 年前の第 1 四半期と比較できます。
例
起点として、以下の棒グラフが使用されます。これは、3 年間の四半期の売上の合計を示しています。

次の棒グラフでは、ショートカット式の「前年比差異 %」が値の軸に適用されています。(矢印は、式でさらに計算される内容を説明するために使用される棒を指しています。)

次の式は、値の軸で使用されます。
Sum([Sales]) THEN ([Value]/ First([Value]) OVER (NavigatePeriod([Axis.X],"Year",-1)))-1
式の最初の部分は、カラム [Sales] を合計として集計する必要があることを指定します。この部分の結果が [Value] カラムに入り、THEN に続く式で使用されます。
この式の後半部分では、各ノードが前のノードで除算され (ステップ数が -1 に設定されているため。詳細については「NavigatePeriod()」を参照)、この結果から 1 を引いてパーセンテージを計算します。
OVER キーワードの前に集計が必要であるため、First() 集計が使用されています。減算するノードの最初の値に移動しますが、各ノードには値が 1 つしかないため、これはノードの値を選択することに相当します。
たとえば、2020 年第 3 四半期の「前年比差異 %」の計算 (前の画像の矢印を参照) の場合:
-20%=$400/$500 - 1
(下の長方形を参照してください。)

展開モードのカラム セレクター
インストールされたクライアントでは、拡張されたカラム セレクターにより、式のショートカットでさまざまなパラメータを簡単に変更できるコントロールが提供されます。

表示名 | 必要に応じて、既定の "前年比差異 % ([Column Name])" の代わりに別の表示名を指定します。 |
軸 | ノードを計算する軸を指定します。 ドロップダウン リストには、何らかのグループ化を実行するカテゴリ軸だけが表示されます。つまり、X 軸にのみグループ化が行われている場合は X 軸だけが表示され、カテゴリカラムによる色付けがなされている場合には同じように色軸が表示されます。 |
レベル |
値を比較する階層レベルを定義します。"Year"、"Quarter"、"Month" などの名前を付けたレベルを指定するか、選択した軸で現在設定されている階層内で上下する数値を設定できます。 レベルが 0 であるときは、たとえば階層スライダーを使用してビジュアライゼーションでリーフ レベルを変更した場合でも、現在のリーフ レベルを比較します。 レベルを "Year" 以外に設定した場合には、実際には通常の差異 % 計算を行うことになり、それに対応して集計セレクターが変更されます。 |
ステップ数 | 比較するノード間のステップ数を定義します。ステップ数が -1 である場合は、現在のノードと 1 つ前のノードの差異が計算されます。ステップ数が 1 である場合は、現在のノードと次のノードの差異が計算されます。 |
空の値を非表示 | すべての空の値を非表示にする表示/非表示ルールを作成します。プロパティ記号 ![]() |