移動平均
移動平均はローリング アベレージ、ローリング平均、累積平均とも呼ばれ、指定した間隔内のアイテム (スライス) の平均を計算します。たとえば、間隔のサイズを 3 に設定すると、現在のアイテムと先行する 2 つのアイテムの平均が計算されます。移動平均は多くの場合、短期的な変動を平滑化し、長期的な傾向を特定する目的で使用します。
例
起点として、以下の棒グラフが使用されます。これは、3 年間の四半期の売上の合計を示しています。

次の棒グラフでは、ショートカット式の「移動平均」が値の軸に適用されています。(矢印は、式でさらに計算される内容を説明するために使用される棒を指しています。)

次の式は値の軸で使用されます (ここでは間隔は 5 に設定されています)。
Sum([Sales]) THEN Avg([Value]) OVER (LastPeriods(5,[Axis.X])) THEN If(Count() OVER (LastPeriods(5,[Axis.X]))=5,[Value],null)
式の最初の部分は、カラム [Sales] を合計として集計する必要があることを指定します。この部分の結果が [Value] カラムに入り、最初の THEN に続く式で使用されます。
式の中央部分は、ビジュアライゼーションの各ノード (この場合は各バー) について、ノードと以前の 4 つのノードの平均を計算します。2 番目の THEN の後の最後の部分は、バーの数が 5 未満の場合に移動平均が表示されないようにします。
たとえば、2021 年第 2 四半期の「移動平均」の計算 (前の画像の矢印を参照) の場合:
$350=($600+$400+$100+$350+$300)/5
(下の長方形内のノードと以前の 4 つのノードの合計を 5 で割った値)

「LastPeriods()」も参照してください。
展開モードのカラム セレクター
インストールされたクライアントでは、拡張されたカラム セレクターにより、式のショートカットでさまざまなパラメータを簡単に変更できるコントロールが提供されます。

表示名 | 必要に応じて、既定の "移動平均 ([Column Name])" の代わりに別の表示名を指定します。 |
軸 | ノードを計算する軸を指定します。 ドロップダウン リストには、何らかのグループ化を実行するカテゴリ軸だけが表示されます。つまり、X 軸にのみグループ化が行われている場合は X 軸だけが表示され、カテゴリカラムによる色付けがなされている場合には同じように色軸が表示されます。 |
間隔のサイズ | 平均を計算する区間のサイズを定義します。 |
不完全な間隔を除外 | 間隔内の 1 つまたは複数のノードの値が不十分である間隔の平均を計算するかどうかを決定します。 このチェック ボックスがオフの場合は、使用できる値だけを使用して平均値が計算されます。このチェック ボックスがオンの場合は、不完全な間隔内のノードが空白のままになります。 |
空の値を非表示 | すべての空の値を非表示にする表示/非表示ルールを作成します。プロパティ記号 ![]() |