独自の計算の実行
データについての知見を得るには、さまざまなデータ カラム、集計方法、およびビジュアライゼーションのプロパティを使用してビジュアライゼーションをセットアップします。多くの場合、独自の計算を行うことによってデータについての知識をさらに深めることができます。
データに対して計算を行う場合、1 つ以上のカラムを集計方法や数学関数と組み合わせる式を指定し、結果を取得します。次に、さまざまな方法を使用して結果を公開することができます。
- 計算カラム
計算カラムを使用する場合、式の結果はデータテーブルに追加される新しいデータ カラムの値として使用可能になります。カラムは、他のデータ カラムと同様、データテーブルを分析に使用するときに任意のビジュアライゼーションあるいは各種ビジュアライゼーションの軸で選択することができます。さらに計算を続ける場合にも、カラムを使用することができます。また、新しいカラムを表すためにフィルターが作成されるため、カラムの計算値に対してフィルターを適用することもできます。
一般に、新しいデータ カラムの計算は 1 回のみ実行されます。つまり、一度計算された値は確定し、フィルターによって変更されません。ただし、データを更新した場合は値の再計算が行われます。
- カスタム演算式
カスタム演算式を使用する場合、指定した演算式を、たとえばビジュアライゼーションの軸など現在のコンテキストに直接適用します。新しいデータ カラムもフィルターも作成されず、ビジュアライゼーションの軸に適用するときに他のビジュアライゼーションは影響を受けません。たとえば、フィルターによってビジュアライゼーションのプロパティが変更された場合、カスタム演算式は事前定義の集計方法と同じようにすぐに再評価されます。これは、カスタム演算式を自分が作成した集計方法と同じように扱えるということです。
共通の構文
これらの計算が異なる方法で使用されても、計算の対象に対して作成する演算式は、両方の方法に共通のものになります。式を使用するには、いくつかの基本的な構文規則を知っている必要があります。
- データ カラムの名前は角かっこで囲む必要があります。
- [Sales]
- [Gender]
- 集約方法の後には括弧が続きます。集計する対象をかっこで囲みます。複数のパラメータを含めることができます。
- Sum([Sales])
- Max([Temperature])
- Rank([Result], "desc")
[計算カラムの追加] と [カスタム演算式] ダイアログの例を以下に示します。ダイアログへのアクセス方法については、「計算カラムを追加する」および「カスタム演算式の適用」を参照してください。
データ関数
計算カラムとカスタム演算式に加えて、より多くの機能を提供できるデータ関数にアクセスできる場合もあります。詳細については、「データ関数と f(x) フライアウト」を参照してください。
- 計算カラム
データテーブル内の既存のデータ カラムに基づいて計算を行うことにより、データについての詳細情報を得ることができます。計算には論理式と数式を含めることができます。計算結果を表示する 1 つの方法は、結果を値として新しいデータ カラムに追加することです。 - カスタム演算式
事前定義の集計方法に加え、独自の演算式を作成し、ビジュアライゼーションの軸に適用することができます。作成するカスタム演算式には、論理的な部分と数学的な部分を含めることができます。軸に対するこのような演算式の結果は、事前定義の集計方法の結果と同じく、ビジュアライゼーションに直ちに反映されます。 - スライスとマーカーの概念
データテーブルのデータをビジュアル化すると、データは小さな部分にスライスされ、ビジュアライゼーションのマーカーで表現されます。マーカーの例には、テーブル セル、棒セグメント、扇形、マップ機能、または折れ線の頂点があります。さらにサイズ、形状、色、数値などのマーカー属性を使用して、マーカーの元となるデータの集計値を示します。 - 演算式言語の詳細
演算式言語の動作を確認しておくと、有効な演算式の作成がさらに簡単になります。このトピックでは、言語の基本機能の一部について説明します。