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Studioでのプッシュベースのインクリメンタルキャッシュの設定
キャッシュされるリソースの場合、ストレージは結果セットの出力と結果セット全体またはフィルタリングされたサブセットの取得に依存します。実行結果をキャッシュするためのストレージタイプを決定します。TDVのキャッシュされたデータ型がデータソースのデータ型にどのようにマッピングされるかについては、『TDV Reference Guide(TDVリファレンスガイド)』の「Cache Data Type Mapping(キャッシュデータ型のマッピング)」を参照してください。
注意: テーブルの場合、有効期間はテーブル全体に適用されます。プロシージャの場合、各入力バリアントのデータの有効期間は個別に追跡されます。
リソースが、最初にTDVサーバーに追加されたデータソースを、パススルーモードでパスワードを保存せずに使用する場合、行ベースのセキュリティがキャッシュ更新機能に影響を与える可能性があります。パスワードの保存とパススルーログインの詳細については、「データソースの追加」を参照してください。
キャッシュによって作成されるオブジェクトについては、「ファイルターゲットへのキャッシュ」を参照してください。
キャッシュを有効にするには、キャッシュストレージのタイプを選択し、キャッシングをスケジュールします
1.ビューの基になっているデータソースとテーブルが変更の監視対象として設定されていること、およびデータソースに変更通知メッセージを受信するコネクターとトピックが指定されていることを確認します。
2.Studioで、ビューまたはプロシージャを開きます。
3.[Caching(キャッシュ作成)]タブを選択します。
4.[Create Cache(キャッシュの作成)]をクリックします。
5.[Status(ステータス)]で、[Enable(有効にする)]チェックボックスをオンにします。
6.[Storage(ストレージ)]で、ストレージタイプを[User Specified(ユーザー指定)]として指定します。
7.[Browse(参照)]を使用して、データソースを見つけて指定します。データソースを選択すると、そのフルパスが[Data Source(データソース)]フィールドに表示されます。
8.[Open(開く)]ボタンを使用してデータソースを開き、2つのテーブルを作成します。1つはキャッシュステータスデータを保存するためのもので、もう1つはキャッシュ追跡データを保存するためのものです。
9.(オプション)キャッシュステータステーブルの名前を変更する場合は、データソースの[Configuration(構成)]タブの[Caching(キャッシュ作成)]セクションで、[Status Table(ステータステーブル)]の右側にある[Browse(参照)]を選択します。
10.データソースの[Configuration(構成)]タブを閉じます。[Caching(キャッシュ作成)]パネルを開いた状態でビューまたはプロシージャに戻ります。
11.[Table for Caching(キャッシング用テーブル)]セクションの[result(結果)]の右側にある[Browse(参照)]を使用し、キャッシュ用のテーブルを作成するためのデータソース内の場所を指定します。
この場所は、データソースまたはスキーマのルートレベルにすることができます。
12.[Select cache table for result(結果のキャッシュテーブルを選択)]ウィンドウで、場所を選択し、[Create Table(テーブルの作成)]に名前を入力します。
13.[Create(作成)]をクリックし、[DDL for result(結果のDDL)]コードを確認し、[Execute(実行)]をクリックします。
14.作成したテーブルを[Caching(キャッシュ作成)]パネルで開き、[Create Cache(キャッシュの作成)]をクリックします。
15.[Caching(キャッシュ作成)]パネルで、[Incrementally Maintained(インクリメンタルに保持)]を選択します。
16.キャッシュの設定を保存します。キャッシュ設定を保存すると、Studioリソースツリーにリソースが稲妻アイコンとともに表示されます。これはリソースがキャッシュされていることを示しています。
簡単な初期データロードタスクの後、キャッシュビューがアクティブに更新されます。リソースを保存すると、キャッシュのステータスは[UP(稼働中)]になります。何らかの理由でキャッシュの初期化が失敗した場合は、[Incrementally Maintained(インクリメンタルに保持)]チェックボックスをオフにしてビューを保存してから、このチェックボックスをもう一度オンにしてビューを再度保存します。キャッシュの初期化は自動フォールトトレラントではないため、再試行するとキャッシュが再初期化されます。
ビューキャッシュが「インクリメンタルに保持」としてマークされているときにソーステーブルまたはターゲットテーブルのキャッシングデータベースインスタンスへの接続がダウンした場合、接続の問題を報告するのにかかる時間は、TCPのデフォルトタイムアウトなどのオペレーティングシステムのネットワーク設定によって異なります。
ビューとデータストレージタイプの間にデータ型の非互換性がある場合は、『TDV Reference Guide(TDVリファレンスガイド)』の「Cache Data Type Mapping(キャッシュデータ型のマッピング)」を参照し、キャッシュに最適なデータストレージオプションを決定します。