ユーザーガイド > データシップパフォーマンスの最適化 > データシップの構成 > Microsoft SQL Server用のデータシップの構成
 
Microsoft SQL Server用のデータシップの構成
Microsoft SQL Serverでデータシップに使用可能な一括インポートおよび一括エクスポート機能では、Microsoft bcpユーティリティを構成する必要があります。JDBC機能の代わりに一括インポートおよび一括エクスポート機能を使用すると、操作のパフォーマンスが大幅に向上します。BCPユーティリティ(bcp.exe)は、Bulk Copy Program APIを使用するコマンドラインツールです。Microsoft bcpユーティリティは、次のタスクを実行します。
SQL Serverテーブルからデータファイルにデータを一括エクスポートする
クエリーからデータを一括エクスポートする
データファイルからSQL Serverテーブルにデータを一括インポートする
フォーマットファイルを生成する
JDBC機能を実装することを選択した場合、bcpユーティリティを構成したり、TDVの構成設定を変更したりする必要はありません。
Microsoft SQL Serverのデータ転送またはキャッシュを構成する場合、bcpユーティリティを構成してから、アクセス権限を設定できます。以下では、これらのプロセスの両方について説明します。
キャッシングとデータシップの構成手順は非常に似ています。詳細については、「Vertica用のネイティブキャッシングオプションの構成」を参照してください。
注意: 注意: bcpユーティリティでは、NULL値はEMPTYと解釈され、EMPTY値はNULLと解釈されます。TDVは、bcpユーティリティを介して「\0」値(EMPTYを表します)を渡し、キャッシュまたはデータ転送ターゲットにEMPTY値を挿入します。同様に、bcpユーティリティにEMPTY文字列(“”)を渡し、キャッシュまたはデータ転送ターゲットにNULL値を挿入します。
Microsoft bcpユーティリティがTDVと連携してデータシップを行うように構成するには
1.bcp.exeがアクセス可能なディレクトリーにインストールされていることを確認します。
bcp.exeファイルへのフルパスをメモします。
2.Studioを開きます。
3.[Administration(管理)] > [Configuration(構成)]を選択します。
4.[Microsoft BCP utility(Microsoft BCPユーティリティ)]パラメーターを見つけて選択します。
5.[Value(値)]に、bcp.exeへの完全なディレクトリーパスを入力します。例:
C:\Program Files\Microsoft SQL Server\100\Tools\Binn\bcp.exe
6.オプションでWindows認証を使用するには、[DataShip BCP Threshold(DataShip BCPしきい値)]パラメーターを見つけて選択します。
デフォルト値は50000です。bcpユーティリティを有効にした後、データ転送コストの見積もりが50000以上の場合は、データ転送に一括インポートおよびエクスポートの実装が使用されます。そうでない場合は、データ移動にJDBCが使用されます。
7.オプションでWindows認証を使用するには、[DataShip BCP Threshold(DataShip BCPしきい値)]パラメーターの値を要件に合わせて調整します。
8.[DataShip BCP Threshold(DataShip BCPしきい値)]パラメーターを見つけて選択します。
デフォルト値は50000です。bcpユーティリティを有効にした後、データ転送コストの見積もりが50000以上の場合は、データ転送に一括インポートおよびエクスポートの実装が使用されます。そうでない場合は、データ移動にJDBCが使用されます。
9.[DataShip BCP Threshold(DataShip BCPしきい値)]パラメーターの値を要件に合わせて調整します。
10.[Apply(適用)]をクリックします。
11.[OK]をクリックします。
12.TDV Serverを停止します。
13.TDV Serverが実行されているコマンドラインから、ドメインユーザーとしてログインします。
14.TDV Serverを起動します。
15.[OK]をクリックします。
16.オプションで、Windows認証を使用して実行する場合は、Windowsで[Services(サービス)]> [TDV Server <version>(TDV Server <バージョン>)]を開き、[Properties(プロパティ)]を選択します。
17.[Login On(ログインに使用するアカウント)]タブを選択し、[This account(このアカウント)]フィールドをMSSQLインスタンスにアクセスできるドメインユーザーに設定します。
18.[OK]をクリックします。
データシップ用のSQL Serverのアクセス権限を設定するには
1.データベースのSHOWPLAN権限を設定する方法については、SQL Serverのドキュメントを参照してください。
2.データシップの最適化に参加するすべてのSQL ServerデータベースにSHOWPLAN権限を付与します。例:
GRANT SHOWPLAN
TO <database> [ ,...n ]
 
3.これで、「データソースのデータシップ構成の完了」の設定を完了できます。