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Sybase IQ用のデータシップの構成
Sybase IQがデータシップのターゲットである場合は、以下の手順を実行する必要があります。インストール先のプラットフォームによっては、手順が異なる場合があります。これらの手順では、Sybaseで必要になる可能性があるすべての手順について詳しく説明しているわけではありません。詳細については、Sybaseのドキュメントを参照してください。
Sybase用のデータシップを構成するには
1.SQL Anywhereデータベースクライアントを確認またはインストールします。Sybaseのダウンロードサイトから試用版を入手できます。
SQL Anywhereデータベースクライアントがなく、お使いのUnixシステムにインストールしたくない場合は、クライアントを<TDV_install_dir>/sqlanywhere<ver>にコピーできます。SQL Anywhereデータベースクライアントには、TDVに必要なドライバーがあるためです。
2.Sybaseクライアントがインストールされているディレクトリーで次のファイルを見つけます。
jodbc.jar
libdbjodbc<ver>.so for Unix
dbjodbc<ver>.dll for Windows
3.次の表に記載されている場所にこれらのファイルをコピーします。
 
OS
jodbc.jarをコピーする場所
dbjodbc<ver>.dllをコピーする場所
Windows 64
<TDV_install_dir>\apps\common\lib
<TDV_install_dir>\apps\common\lib\win64
Windows 32
<TDV_install_dir>\apps\common\lib
<TDV_install_dir>\apps\common\lib
UNIX(32および64)
<TDV_install_dir>\apps\common\lib
<TDV_install_dir>\apps\common\lib
4.TDV Serverを停止します。
5.UNIXの場合、グローバルLD_LIBRARY_PATH環境変数がSQL Anywhereクライアントライブラリーフォルダーを指すように設定します。TDVは、LD_LIBRARY_PATHを使用してSybaseクライアントライブラリーを検索します。たとえば、変数を一時的に設定するには、次のように入力します。
export LD_LIBRARY_PATH=/opt/<TDV_install_dir>/sqlanywhere<ver>/lib<ver>/
 
6.Sybaseのドキュメントのガイドラインに従ってODBCデータソースを作成します。次の手順では、プラットフォームに応じて必要になるいくつかの手順に焦点を当てます。
プラットフォーム
手順
UNIX
1.odbc.iniファイルを作成します。<TDV_install_dir>の下に作成することをお勧めします。
2.odbc.iniファイルにSybase IQデータソース名(DSN)を作成します。TDVでは、[Driver(ドライバー)]変数が最も重要な設定です。この変数は、インストールしたSQL Anywhereクライアントを指すためです。たとえば、test1およびtest2という名前のデータソースは、次のようになります。
#####################################
SybDB@machine64:cat odbc.ini
[test1]
Driver=/opt/<TDV_install_dir>/sqlanywhere<ver>/lib<ver>/libdbodbc<ver>_r.so
host=10.5.3.73
port=2638
uid=dba
PWD=password
DatabaseName=asiqdemo
PreventNotCapable=YES
 
[test2]
Driver=/opt/<TDV_install_dir>/sqlanywhere<ver>/lib<ver>/libdbodbc<ver>_r.so
host=10.5.3.74
port=2638
uid=dba
PWD=password
DatabaseName=asiqdemo
PreventNotCapable=YES
######################################
Windows
1.ODBC Administratorを起動し、[Sybase] > [Data Access(データアクセス)] > [ODBC Data Source Administrator(ODBCデータソース管理者)]を選択します。
2.[User DSN(ユーザーDSN)]タブで[Add(追加)]をクリックします。
3.Sybase IQドライバーを選択し、[Finish(終了)]をクリックします。
4.[Configuration(構成)]ダイアログボックスが表示されます。
5.該当するテキストボックスにデータソース名を入力します。必要に応じて、[Description(説明)]テキストボックスにデータソースの説明を入力します。まだ[OK]をクリックしないでください。
6.[Login(ログイン)]タブをクリックします。ユーザー名とパスワードを入力します。データソースがリモートマシン上にある場合は、サーバー名とデータベースファイル名(.DBサフィックスを含める)を入力します。
7.データソースがローカルマシン上にある場合は、開始行とデータベース名(DBサフィックスなし)を入力します。
8.データソースがリモートシステム上にある場合は、[Network(ネットワーク)]タブをクリックします。プロトコルのチェックボックスをクリックし、テキストボックスにオプションを入力します。
9.データソースの定義が終了したら、[OK]をクリックします。
10.Unixで、次のコマンドを使用して、DSNが正常に設定されていることを確認します。
cd sqlanywhere<ver>/bin<ver>
./dbping -m -c "DSN=test1"
 
「サーバーへのPingに成功しました」というメッセージは、DSNが機能していることを意味しています。この時点で、どのアプリケーションもDSNを使用してODBCドライバーを経由でSybase IQに接続できます。
11.Unixで、グローバルODBCINI環境変数がSQL Anywhere odbc.iniファイルを指すように設定します。たとえば、変数を一時的に設定するには、次のように入力します。
export ODBCINI=/opt/<TDV_install_dir>/odbc.ini
 
12.SybaseのQUERY_PLAN_AS_HTMLオプションをオフに設定します。たとえば、次のSQLコマンドを実行します。
SET OPTION <USER_NAME>.QUERY_PLAN_AS_HTML = OFF;
 
この設定により、Sybaseは、ディスク領域を大量に消費する可能性がある追加のHTMLプランファイルを作成できなくなります。
13.QUERY_NAMEオプションを設定して、生成された各クエリーの名前を指定します。こうすることで、将来のデータベースのクリーンアップが容易になります。
14.TDV Serverを起動します。
15.データソースのデータシップ構成の完了」に進みます。