カスタムJavaプロシージャの追加
TDVはJDBCインターフェイスを備えており、現在サポートされていないデータソースに接続できるようにブリッジインターフェイスを提供します。そのインターフェイスに接続するドライバーアダプターを作成できます。
TDVは、他のデータソースと接続するために作成された、Javaで記述されたカスタムプロシージャをサポートします。TDVには、カスタムプロシージャを作成するためのAPIが用意されています。
CJPライブラリーとは、一連のカスタムJavaプロシージャ(CJP)と、CJPによって使用される他のリソースを実装するJavaクラスを含むJARファイルです。CJPデータソースは、CJPのシグネチャとCJPライブラリーのほか、場合によってはクラスパスを指定してStudioで作成するTDVカスタムデータソースです。クラスパスは、CJPがCJPライブラリーに含まれていないリソースを要する場合にのみ必要です。
カスタムJavaプロシージャを作成するためのTDV APIの詳細については、『TDV Reference Guide(TDVリファレンスガイド)』の「JAVA APIs for Custom Procedures(カスタムプロシージャ用のJAVA API)」を参照してください。
1つのアダプターで、同じタイプの複数のデータソースを接続できます。アダプターをアップロードすると、Oracle、SQL Server、MySQLなどで使用される他のJDBCアダプターと同じように機能します。アダプターの動作をさらに変更するためにカスタマイズを行うことができます。
新しいデータソースの追加と同じように、カスタムJavaプロシージャをTDV Serverに追加します。特定のJDBCドライバーを指定し、カスタムプロシージャJARの場所をサーバーに指示して、TDVがアップロードできるようにする必要があります。TDVサーバーは、JDBCアダプターが正しく実装されていることを前提としています。サーバーは、データソースに関する正しいメタデータを提供しないJDBCアダプターに対応しません。また、メタデータと整合性のない結果セットを取得しません。
注意: 以前に作成したカスタムJavaプロシージャをエクスポートまたはインポートする必要がある場合は、「
カスタムJavaプロシージャのエクスポートとインポートについて」を参照してください。
カスタムJavaプロシージャを追加するには
1.プロシージャのJavaコードがあることを確認します。
2.Javaコードをコンパイルし、コンパイルしたコードをJARファイルに入れます。
クラスパスは<TDV_install_dir>\apps\extension\lib\csext-xxx.jarを指す必要があります(「xxx」は最新のパッチレベルです)。
たとえば、TDVサーバーがC:\Apps\cis6.1にインストールされていて、6.1.0.00.24を実行している場合は、次を使用します。
javac -classpath C:\Apps\cis6.1\apps\extension\lib\csext-1024.jar TestCJP.java
3.クラスをJARファイルに追加します。例:
jar -cvf TestCJP.jar TestCJP.class
4.TDV Serverが実行されているマシンにJARファイルを配置します。
5.このデータソースを存在させるStudioリソースツリー内の場所を右クリックして、[新しいデータソース]を選択します。
6.[New Physical Data Source(新しい物理データソース)]ダイアログで、データソースアダプターとして[Custom Java Procedure(カスタムJavaプロシージャ)]を選択し、[Next(次へ)]をクリックします。
7.カスタムJavaプロシージャデータソースの情報を提供します。
- [Name(名前)]: データソースの名前。
- [Custom procedure jar location(カスタムプロシージャJARの場所)]: [Browse(参照)]ボタンを使用してサーバー上のプロシージャを含むJARファイルへのパスを見つけるか、JARファイルへのフルパスを入力します。
例: file:///C:\myExamples\myProcedures.jar
JARは、TDV Serverで確認できるファイルの場所からのみアップロードできます。
- [Additional classpath(追加のクラスパス)]: 必要に応じて、Javaカスタムプロシージャクラスで必要になる可能性があるクラスパスを指定します。複数のクラスパスを指定する場合はセミコロンで区切ります。
たとえば、JavaカスタムプロシージャがWidget.jarに含まれるクラスを使用する場合、次のようにWidget.jarへのパスを入力できます。
C:/composite/Widget.jar
8.次のいずれかのボタンをクリックします。
— [Create & Introspect(作成とイントロスペクト)]: イントロスペクトをすぐに続行します。
— [Create & Close(作成して閉じる)]: データソースを作成します。後でイントロスペクトすることができます。