Microsoft SQL Server からのデータへのアクセス
Microsoft SQL Server 用のデータ コネクタを使用すると、Microsoft SQL Server システムに接続してデータにアクセスすることができます。このページでは、機能、利用可能な設定、および Microsoft SQL Server へのデータ接続を行う際の注意事項に関する情報を提供しています。
ページ コンテンツ
コネクタの機能
Microsoft SQL Server 用コネクタを使用してデータにアクセスすると、次の機能が利用可能になります。
機能 | サポートについて |
---|---|
ロードする方法 |
|
カスタム クエリ | はい |
ストアド プロシージャ | はい |
カスタム接続のプロパティ | はい |
ID プロバイダによるシングル サインオン | はい |
Web クライアントでのオーサリング | はい |
Linux Web Player でのサポート | はい |
データ ソース プロパティ
サポートされているデータ ソース プロパティは次のとおりで、Microsoft SQL Server 用コネクタでデータ接続を作成する際に構成できます。
オプション | 説明 |
---|---|
サーバー |
データが置かれているサーバーの名前です。ポート番号を含めるには、名前の直後にコンマを付けてポート番号を追加します。インスタンス名を含めるには、サーバー名の直後にバックスラッシュを付けてインスタンス名を追加します。 ポート番号の例:MyDatabaseServer,1234 インスタンス名の例:MyDatabaseServer\InstanceName |
データベース |
アクセスするデータベースの選択方法を決定します。 リストから選択 [データベース] ドロップダウン メニューで、使用可能なすべてのデータベースのリストから選択します。[データベース] ドロップダウン メニューは、[接続] をクリックした後に表示されます。 メモ:リストから選択のオプションを使用するには、データ ソース内の既定のデータベースにアクセスできる必要があります。既定のデータベースは通常「マスター」と呼ばれます。 名前を入力 アクセスするデータベースの名前を手動で入力します。 |
認証方法 |
データベースにログインする際に使用する認証方法。 Windows 認証 Windows 認証 (Kerberos など) を使用する場合は、ログインしているユーザーのアクセス トークンが使用されます。SQL Server への適切なアクセス権限を付与されているユーザーは、接続してデータを読み取ることができます。 ドメイン資格情報は分析ファイルに保存されません。 SQL Server 認証 データベース認証の場合は、データベース ユーザーを使用して認証が行われます。データベース資格情報は、[データソース設定]ダイアログの設定を使用して、暗号化せずに分析ファイルの一部として保存できます。分析ファイルに資格情報が含まれている場合は、自動的にその資格情報がデータベースに対する認証に使用されます。 分析ファイルに資格情報や資格情報プロファイルが含まれていない場合は、ファイルを開くすべてのユーザーに対して、データベース資格情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。 分析ファイルに埋め込まれている資格情報が不適格だった場合、資格情報の入力を求めるプロンプトは表示されません。 Active Directory - 統合 [Linux システムで実行されている Spotfire Web クライアントでデータ接続を開く場合、この認証方法はサポートされません。] Active Directory を使用していて、ドメインが Azure Active Directory とフェデレーションされている場合は、Microsoft Azure SQL データベースに接続し、ログインした Azure Active Directory 資格情報を使用して認証することができます。認証方法 [Active Directory - 統合] を選択します。 この認証方法では、資格情報を分析ファイルに保存することはできません。 Active Directory - パスワード Microsoft Azure SQL データベースの認証で使用する Azure Active Directory プリンシパル ユーザー名とパスワードを入力します。 [Active Directory - パスワード] 認証は、Microsoft Azure SQL Database に接続する場合にのみ使用します。 ID プロバイダ (OAuth2) Okta や Keycloak などの ID プロバイダを使用してログインします。データ接続を開くと、Web ブラウザ ウィンドウが開くので、ID プロバイダのログイン手順に従ってログインします。 |
暗号化 |
SQL Server に接続するときに暗号化を使用することを要件にする場合は、このチェック ボックスを選択します。既定では [暗号化] が有効になっています。 |
サーバーを信頼 |
[[暗号化] を選択している場合のみ使用できます。] 暗号化を使用して検証可能なサーバー証明書を持たない SQL Server に接続する場合 (たとえば自己署名証明書を使用している場合) は、このチェック ボックスをオンにしてサーバーを信頼し、サーバー証明書の検証なしで接続できます。 |
接続タイムアウト (秒) |
データベースへの接続が確立されるために許容される最大時間 (秒)。 このタイムアウトは管理マネージャで設定することもでき、接続ダイアログでタイムアウトを設定しない場合に使用されます。 接続ダイアログでタイムアウトを設定すると、この値は管理マネージャの設定を上書きします。接続ダイアログと設定の両方でタイムアウトを指定しない場合、既定値の 120 秒が使用されます。 メモ:接続タイムアウトをゼロに設定すると、タイムアウトがないと解釈されます。つまり、コマンド実行を試行するための上限はありません。これは通常推奨されません。 |
コマンド タイムアウト (秒) |
コマンドの実行の最長許容時間 (秒)。 このタイムアウトは管理マネージャで設定することもでき、接続ダイアログでタイムアウトを設定しない場合に使用されます。 接続ダイアログでタイムアウトを設定すると、この値は管理マネージャの設定を上書きします。接続ダイアログと設定の両方でタイムアウトを指定しない場合、既定値の 1800 秒が使用されます。 メモ:コマンド タイムアウトをゼロに設定すると、タイムアウトがないと解釈されます。つまり、コマンド実行を試行するための上限はありません。これは通常推奨されません。 |
Microsoft SQL Server 接続データ ソースのカスタム プロパティ
Microsoft SQL Server 接続データ ソースのカスタム プロパティとして許可されるドライバ設定の既定リストは、次のとおりです。許可されるカスタム プロパティを変更する方法については、「どのプロパティを許可するかを制御する」を参照してください。
許可される既定のカスタム プロパティ
ApplicationIntent、Attestation Protocol、Column Encryption Setting、ConnectRetryCount、ConnectRetryInterval、Enclave Attestation Url、Enlist、Failover Partner、FailoverPartnerSPN、HostNameInCertificate、IPAddressPreference、Load Balance MultiSubnetFailoverTimeout、Max Pool Size、Min Pool Size、MultipleActiveResultSets、Packet Size、PoolBlockingPeriod、Pooling、ServerCertificate、ServerSPN、Transaction Binding、Type System Version、User Instance、Workstation ID
SQL Server のデータ型
外部データ ソースとの接続をセットアップするときに、Spotfire ではデータ ソースのデータ型を対応する Spotfire のデータ型にマップする必要があります。SQL Server データベースを操作する場合は、以下の Spotfire がサポートするさまざまなデータ型および適用されるデータ型のマッピング リストを参照してください。
SQL Server のデータ型 | Spotfire のデータ型 |
---|---|
BINARY | Binary |
GEOGRAPHY | Binary |
GEOMETRY | Binary |
IMAGE | Binary |
ROWVERSION | Binary |
TIMESTAMP | Binary |
VARBINARY | Binary |
BIT | Boolean |
DECIMAL | Currency |
MONEY | Currency |
NUMERIC | Currency |
SMALLMONEY | Currency |
DATE | Date |
DATETIME | DateTime |
DATETIME2 | DateTime |
SMALLDATETIME | DateTime |
INT | Integer |
SMALLINT | Integer |
TINYINT | Integer |
BIGINT | LongInteger |
FLOAT | Real |
REAL | SingleReal |
CHAR | String |
NCHAR | String |
NTEXT | String |
NVARCHAR | String |
TEXT | String |
UNIQUEIDENTIFIER | String |
VARCHAR | String |
TIME | Time |
サポートされている関数
サポートされている関数は、計算カラムやカスタム式など、インデータベース データテーブルを操作するときに使用できる関数です。
以下は、Microsoft SQL Server コネクタがサポートする関数です。
関数の種類 | サポートされている機能 |
---|---|
日付および時刻 | Year、Quarter、Month、Week、Day、DayOfMonth、DayOfYear、DayOfWeek、Hour、Minute、Second、Millisecond |
変換 | SN |
数学 | Abs、ASin、ACos、ATan、Atn2、Ceiling、Cos、Sin、Tan、Cot、Exp、Floor、Log、Log10、Power、Sqrt、Square |
演算子 | +、-、*、/、% |
統計 | Sum、Avg、Max、Min、Count、UniqueCount、Count_Big、Stdev、StdevP、Var、VarP |
テキスト | CharIndex、Len、Lower、Upper、LTrim、RTrim、Soundex、Reverse、Split |
Microsoft SQL Server データ接続を操作する
以下は、特に Spotfire で Microsoft SQL Server 接続からのデータを操作する場合に役立つ情報です。
テレメトリ - クエリのタグ付け
Microsoft SQL Server 用コネクタを使用して接続を確立すると、Spotfire アプリケーション名とバージョン番号がテレメトリ タグとして接続文字列に追加されます。