Spotfire® Web クライアント ユーザー ガイド

クロス テーブル

クロス テーブルは、カラムとローで構成された双方向テーブルです。このテーブルは、ピボットテーブルや多次元テーブルとも呼ばれます。

これは、垂直軸と水平軸で定義されたセルのグリッドです。これらの軸では、データ カラムを指定してデータを整理します。

主な利点は、大量のデータを構造化、要約、および表示できることです。ローの変数とカラムの変数に関係があるかどうかを判定するために、クロス テーブルを使用することもできます。


ラベル付きクロス テーブルの例
テーブル セルの実際の内容は集計値で、たとえば 2 つの軸の交差によって定義されるデータの合計または平均などです。集計するデータは、[セル値] 軸という別の軸で選択されます。

クロス テーブルの表示を変更することができます。たとえば、ヘッダーは水平または垂直に表示でき、ヘッダー テキストの水平および垂直方向の配置も指定できます。

下記のクロス テーブルでは、各種の果物と野菜の売上高の合計を表示しています。



これと同じデータを次のように通常のテーブルに表示した場合は、はるかに多くのスペースが必要となり、概要を把握しづらくなります。



合計

ローとカラムのサマリーを表示できます (上の例にはローとカラムのサマリーが表示されています)。垂直軸が階層構造になっている場合は、カラムの小計を表示することもできます。

合計はセル値の計算と同じ集計または式を使用して計算され、クロス テーブルのセルに表示されている集計値に基づかず、既定では基盤となるデータテーブルのローに基づきます。たとえば、集計方法として「平均」を使用すると、カラムのサマリーの平均はセル値の平均ではなくなり、基盤となるすべてのデータ ロー値の平均になります。
注: クロス テーブルの集計済のセル値に基づいて合計を計算するオプションがあります。このオプションを使用すると、セル値の計算に使用される式に関係なく、合計はセル値の合計として計算されます。[プロパティ] ダイアログの [並べ替え] ページの [ローの最初の数字のみ表示] の設定を使用してローが非表示になっている場合は、非表示の値も合計に加算されていることに注意してください。

クロス テーブルのイメージ

注: このセクションは、インストールされている Spotfire クライアントにのみ適用されます。

次のいずれかが満たされた場合、クロス テーブルは、軸ラベルでイメージを表示するように構成することもできます。

  • イメージは URL から取得され、選択した式/カラムの内容で構築されます。実際のイメージは、ネットワークやインターネット上のファイルに配置されたり、[ラベルを表示中] ダイアログの [URL からのイメージ] オプションを使用して表示されます。
  • イメージは、インメモリ データテーブルの BLOB カラムに保存され、直接イメージとして表示されます。
  • 選択した式/カラムからの値を希望の出力に変換する仮想カラム作成者が利用できます。たとえば、分子の ID を含むカラムを軸に使用して、対応する Molfile をデータベースから取得し、化学構造を示すイメージとして Spotfire に表示できます。