Spotfire® Web クライアント ユーザー ガイド

スクリプトとデータ関数の使用

IronPython スクリプト、JavaScript、または外部データベースで実行されるようにカスタム クエリ言語で記述されたスクリプトなど、さまざまなスクリプトを分析の一部にすることができます。データ関数の追加は、Spotfire でスクリプト機能を可能にする別の方法です。

注: アクション mod のスクリプトは、IronPython スクリプト、JavaScript、データ関数とは異なるセキュリティ メカニズムを使用します。mod の詳細については、Mod の開発および GitHub の Spotfire Mod Web サイトを参照してください。

データ関数の詳細については、『Spotfire Analyst ユーザー ガイド』の「データ関数について」および「データ関数の作成者のための前書き」を参照してください。

スクリプトおよびデータ関数の使用が許可されているかどうか、あるいはスクリプトおよびデータ関数の使用が許可されている環境は、ユーザーがオンプレミスまたはクラウド環境で作業しているかどうか、そして作業しているユーザーのロールまたは製品が Spotfire Consumer (Web クライアント ユーザー)、Spotfire Business Author (Web クライアント オーサー)、または Spotfire Analyst (インストール済みクライアント オーサー) のいずれであるかによって異なります。

また、ユーザーの種類は、ユーザーが属しているグループによって制御される権限、およびこれらのグループに対して指定されるライセンスによって異なる可能性があります。ライセンスとグループの設定は、インストール済みクライアントの [ツール] > >[管理マネージャ] で構成するか、Spotfire Server の Web 管理ページを使用して構成します。

以下の表に、ユーザーの種類と Spotfire 製品のさまざまな組み合わせで実行可能な操作を示します。

オンプレミスおよび Spotfire Cloud Enterprise ユーザー

シングルテナント クラウド環境は、Spotfire Server を使用するオンプレミス ソリューションと同じ方法でライセンスを使用して構成できます。インストール済み Spotfire クライアントをサーバーなしで実行しているユーザーは、サーバーを使用する Spotfire Analyst を実行している作成者のスクリプト ライセンスを持つユーザーと同じ機能を使用できますが、常にローカルで実行され、ライブラリーまたはスクリプト作成者の機能は使用できません。

信頼されていない Spotfire® Enterprise Runtime for R (別名 TERR™) スクリプトは、すべてのユーザー タイプに対して T-REX* モードで実行される可能性があります。

現在、MATLAB または SAS に基づいてデータ関数を実行できる唯一のオプションは TIBCO Spotfire Statistics Services サーバー (SSS) です。

注: TIBCO Spotfire Statistics Services サーバーはサポートを終了しており、今後は更新されません。引き続き利用することは可能ですが、バグ修正やセキュリティ パッチは提供されず、最終的には削除されます。詳細については、「移行ガイド」を参照してください。
ユーザーの種類 使用できるデータ関数エンジン スクリプトの作成 分析にスクリプトを追加する 信頼できるスクリプトをライブラリーに保存する 結果を分析に使用する

Author Script ライセンスを持たない

アナリスト
ローカル:

IronPython

JavaScript

TERR

Python

リモート:

TERR (TERR サービスまたは SSS) $

Python (Python サービス)$

R (R または SSS 用の Spotfire サービス)$

オンプレミス リモートのみ:

MATLAB (SSS)$

SAS (SSS)$

いいえ はい、ただしスクリプトが信頼できるものとして権限のある** Script Author*** によってライブラリーに保存される場合です。 いいえ はい

Author Script ライセンスを持つ

アナリスト
はい はい、ただしスクリプトを自身で信頼する場合、またはスクリプトが信頼できるものとして権限のある** Script Author によってライブラリーに保存される場合です。 いいえ はい (ローカル エンジンが利用可能な場合、または SSS が使用されている場合。) $$

Author Script ライセンスを所持 + Script Author グループのメンバー

であるアナリスト
はい はい、ただしスクリプトを自身で信頼する場合、またはスクリプトが信頼できるものとして権限のある** Script Author によってライブラリーに保存される場合です。 はい はい

「データ関数を実行」ライセンスを持つ

Business Author
リモート:

IronPython

JavaScript

TERR (TERR サービスまたは SSS)$

Python (Python サービス)$

R (R または SSS 用の Spotfire サービス)$

オンプレミス リモートのみ:

MATLAB (SSS)$

SAS (SSS)$

いいえ はい

権限のある Script Author によって信頼できるものとして保存されているスクリプトのみ実行できます。

いいえ はい

権限のある Script Author によって信頼できるものとして保存されているスクリプトのみ実行できます。

Consumer いいえ いいえ いいえ はい

権限のある Script Author によって信頼できるものとして保存されているスクリプトのみ実行できます。

* TERR 制限付き実行モード (T-REX モードとも呼ばれます) を使用すると、リスクの低い関数の限定されたサブセットを無制限に実行できます。

** Script Author グループのメンバーであれば、スクリプトの作成者に権限があります。

*** 前にライセンスがあった場合、そのときに作成したスクリプトは現在も実行可能です。

$ サーバー側の実行には、追加の製品が必要です。

$$ Spotfire Service for R はローカル エンジンを提供しないため、R サービスで実行されるすべての R スクリプトは常にサーバー上で実行されます。このため、スクリプトの作成者グループのメンバーではないユーザーは、スクリプトがスクリプトの作成者によって信頼されていない限り、自分のスクリプトであっても R スクリプトを実行できません。ただし、Spotfire Server 管理者は、このセキュリティ対策をバイパスすることができます。詳細については、『Spotfire® Service for R Installation and Administration』ガイドを参照してください。

TIBCO Cloud Spotfire ユーザー

一般的なマルチテナント Spotfire Cloud ソリューションでは、Analyst ユーザーのみがセルフサービ ススクリプトを使用できます。

Web では、TERR データ関数のみが使用可能です。それらは常にコンテナ化された TERR サービスで実行されます。

ユーザーの種類 使用できるデータ関数エンジン スクリプトの作成 分析にスクリプトを追加する 信頼できるスクリプトをライブラリーに保存する 結果を分析に使用する
Analyst ローカル:

IronPython

JavaScript

TERR

Python

はい .はい、ただしスクリプトを自身で信頼する場合です。

すべての TERR および Python データ関数スクリプトはローカルで実行されます(サーバー側での実行は許可されていません)。

信頼できない TERR スクリプトは、T-REX モードでローカルに実行できます。*

いいえ はい
Business Author リモート:

TERR

Python

いいえ セキュリティ上の理由から、TERR データ関数を除いてスクリプトは使用できません。 いいえ はい
Consumer いいえ いいえ いいえ はい

* TERR 制限付き実行モード (T-REX モードとも呼ばれます) を使用すると、リスクの低い関数の限定されたサブセットを無制限に実行できます。