Spotfire® ユーザー ガイド

Teradata 用コネクタ — 機能と設定

Teradata 用コネクタを使用すると、Teradata データベースに接続してデータにアクセスすることができます。このページでは、機能、利用可能な設定、および Teradata へのデータ接続を行う際の注意事項に関する情報を提供しています。

ページ コンテンツ

コネクタの機能

Teradata 用コネクタを使用してデータにアクセスすると、次の機能が利用可能になります。

機能 サポートについて
ロードする方法
  • インポート (インメモリ)
  • 外部 (インデータベース)
  • オンデマンド
カスタム クエリー はい
ストアド プロシージャ はい
カスタム接続のプロパティ いいえ
ID プロバイダによるシングル サインオン いいえ
Web クライアントでのオーサリング いいえ
Linux での Spotfire ディストリビューションに含まれます はい

データ ソース プロパティ

サポートされているデータ ソース プロパティは次のとおりで、Teradata 用コネクタでデータ接続を作成する際に構成できます。

オプション 説明
サーバー

データが置かれているサーバーの名前です。ポート番号を含めるには、サーバー名の直後にコロンを付けてポート番号を追加します。

ポート番号の例: MyTeradataDatabaseServer:1234

認証方法 データベースにログインする際に使用する認証方法。Teradata 認証 (TD2)、LDAP 認証および Windows 認証から選択します。

Teradata 認証 (TD2)

データベース ユーザーを使用して認証します。

ユーザーは、接続、または接続を使用する分析を開くと、データ ソースに接続するためのデータベース資格情報を入力するように求められます。

ヒント: データベース資格情報は、[データ ソース設定] ダイアログの設定を使用して、暗号化せずに分析ファイルの一部として保存できます。資格情報が分析に埋め込まれている場合、ユーザーはデータ ソースに接続するために資格情報の入力を求められません。分析ファイルにデータベース資格情報を埋め込むことは、セキュリティ上のリスクにつながることに注意してください。

LDAP 認証

LDAP 認証を使用すると、ユーザーに対して LDAP 資格情報を入力するよう求めるプロンプトが表示されます。LDAP ディレクトリの有効なアカウントがあるユーザーは、接続してデータを読み取ることができます。

Windows 認証

Windows 認証 (Kerberos など) を使用する場合は、ログインしているユーザーのアクセス トークンが使用されます。Teradata への適切なアクセス権限を付与されているユーザーは、接続してデータを読み取ることができます。

ドメイン資格情報は分析ファイルに保存されません。

接続 指定されたサーバーに接続し、使用できるデータベースのドロップダウン リストを表示します。
データベース 接続が正常に行われた後に、利用可能なデータベースを一覧表示します。
データ暗号化を使用 Teradata に接続するときにデータ暗号化を使用する場合は、このチェック ボックスを選択します。
X ビューを使用 このチェック ボックスを選択すると、X ビューを使用できます。X ビューは、ユーザーがアクセス権限を保有するデータベースとテーブルにのみユーザーのビューを制限します。これにより、メタデータのロード時間が短縮される場合があります。
セッション文字セット Teradata に接続する際に使用するセッション文字セットを選択します。
セッション モード Teradata に接続する際に使用するセッション モードを選択します。選択するモードによって、トラザクション プロセスのエラーの処理方法およびパフォーマンスが影響を受けます。
接続タイムアウト (秒)

データベースへの接続が確立されるために許容される最大秒数を指定します。

注: 接続タイムアウトをゼロに設定すると、タイムアウトがないと解釈されます。つまり、接続を試行するための上限はありません。これは通常推奨されません。
コマンド タイムアウト (秒)

コマンドが実行されるために許容される最大秒数を指定します。

注: コマンド タイムアウトをゼロに設定すると、タイムアウトがないと解釈されます。つまり、コマンド実行を試行するための上限はありません。これは通常推奨されません。
プロキシ設定を使用 プロキシ ユーザーを使用してデータ ソースに接続する場合は、このチェック ボックスをオンにします。
プロキシ ユーザー: 現在の Spotfire ユーザーを使用 プロキシ ユーザーとして接続を開いているユーザーの Spotfire ユーザー名を使用する場合は、このチェック ボックスをオンにします。
プロキシ ユーザー: その他 接続のプロキシ ユーザーを手動で指定する場合は、このチェック ボックスをオンにします。
プロキシ ロール オプションで、接続のプロキシ ロールを指定できます。

Spotfire からのクエリ バンド情報

データベース管理者がクエリの原因を簡単にトラブルシューティングして理解できるように、Spotfire には Teradata へのクエリを含むクエリ バンドが含まれています。次の表は、クエリ バンドとそれに含まれる情報について説明します。

クエリ バンド名 説明
ApplicationName アプリケーションの名前です。値は常に「SpotfireDXP」です。
Version Spotfire アプリケーションのバージョン番号。
ClientUser ログインしているユーザーの Spotfire ユーザー名。
Spotfire.Domain

ユーザーが Windows 認証を使用して Spotfire Server にログインしている場合は、Windows ドメイン。

他の認証方法の場合、値は「spotfire」です。

Spotfire.Analysis Spotfire 分析のファイル名 (ローカル ファイル用) または Spotfire ライブラリー パス。
Spotfire.Visualization クエリを開始したビジュアライゼーションの名前。
ProxyUser

[このクエリ バンドは、[プロキシ設定を使用] を選択した場合にのみ含まれます。]

指定されたプロキシ ユーザー。

ProxyRole

[このクエリ バンドは、[プロキシ設定を使用] を選択した場合にのみ含まれます。]

指定されたプロキシ ロール。

サポートされるデータ型

外部データ ソースとの接続をセットアップするときに、Spotfire ではデータ ソースのデータ型を対応する Spotfire のデータ型にマップする必要があります。以下は、Teradata コネクタがサポートするデータ型です。

データベースのデータ型 Spotfire のデータ型
BLOB Binary
BYTE Binary
VARBYTE Binary
DATE Date
PERIOD DATE Date (開始/終了の 2 つのカラムとして)
PERIOD TIMESTAMP DateTime (開始/終了の 2 つのカラムとして)
PERIOD TIMESTAMP WITH TIME ZONE DateTime (開始/終了の 2 つのカラムとして)
TIMESTAMP DateTime
TIMESTAMP WITH TIMEZONE DateTime
BYTEINT Integer
INTEGER Integer
SMALLINT Integer
BIGINT LongInteger
FLOAT Real
NUMBER Real
CHARACTER String
GRAPHIC String
JSON String
注: Teradata のキャスト関数の制限により、Spotfire には最大 32000 文字までの XML カラムをロードできます。タグを含む JSON コード全体が文字カウントに含められます。

Teradata から JSON カラムのプロンプトを定義する場合、使用できるプロンプトのタイプは [手動入力] のみです。

LONG VARCHAR String
LONG VARGRAPHIC String
VARCHAR String
VARGRAPHIC String
XML String
注: Teradata のキャスト関数の制限により、Spotfire には最大 32000 文字までの XML カラムをロードできます。タグを含む XML コード全体が文字カウントに含められます。
PERIOD TIME Time (開始/終了の 2 つのカラムとして)
PERIOD TIME WITH TIME ZONE Time (開始/終了の 2 つのカラムとして)
TIME Time
TIME WITH TIME ZONE Time
INTERVAL DAY TimeSpan
INTERVAL DAY TO HOUR TimeSpan
INTERVAL DAY TO MINUTE TimeSpan
INTERVAL DAY TO SECOND TimeSpan
INTERVAL HOUR TimeSpan
INTERVAL HOUR TO MINUTE TimeSpan
INTERVAL HOUR TO SECOND TimeSpan
INTERVAL MINUTE TimeSpan
INTERVAL MINUTE TO SECOND TimeSpan
INTERVAL SECOND TimeSpan
DECIMAL(p,s)

p <= 9 および s = 0 の場合: Integer

9 < p <= 18 および s = 0 の場合: LongInteger

その他の場合: Real

注: 図形座標型を含め、ユーザー定義のデータ型はサポートされていません。

Amazon S3 および Microsoft Azure BLOB のデータ

Teradata インスタンスが Native Object Storage (NOS) をサポートしている場合、Amazon S3 と Microsoft Azure BLOB のファイルからのデータを Spotfire でクエリーして分析できます。NOS 機能を使用すると、S3 および Azure BLOB のファイルに外部テーブルを定義できます。次に Spotfire で、それらのデータベース テーブルを接続で選択することにより、データにアクセスできます。

サポートされている関数

サポートされている関数は、計算カラムやカスタム式など、インデータベース データテーブルを操作するときに使用できる関数です。

注: サポートされている一部の関数は、データベースで使用できない場合があります。これは、データベースで使用できる関数によって異なります。それらの関数は、データベースのバージョンおよびタイプによって異なることがよくあります。

以下は、Teradata コネクタがサポートする関数です。

関数の種類 サポートされている機能
日付および時刻 Year, Month, Day, DayOfMonth, Hour, Minute, Second, Quarter
変換 SN
数学 Abs, Log, Ln, Exp, Sqrt, Sin, Cos, Tan, ASin, ACos, ATan, ATan2, Sinh, Cosh, Tanh, ASinh, ACosh, ATanh, NullIfZero, ZeroIfNull, Power
演算子 +, -, *, /, %, Mod
統計 Sum, Avg, Min, Max, Count, UniqueCount, StdDev_Samp, StdDev_Pop, Var_Samp, Var_Pop, Skew, Kurtosis, CoVar_Pop, CoVar_Samp, Corr, Regr_AvgX, Regr_AvgY, Regr_Count, Regr_Intercept, Regr_R2, Regr_Slope, Regr_SXX, Regr_SYX, Regr_SYY
テキスト Character_Length, Lower, Upper, Soundex, Trim

ビニングおよびマクロも Teradata コネクタでサポートされています。

注: Spotfire では、マクロはストアド プロシージャと同じように処理されます。Teradata に接続すると、[データの選択] フライアウト (または [接続のビュー] ダイアログ) のデータベース テーブルのリストで、データベース内のマクロを使用できるようになります。