Spotfire® ユーザー ガイド

Spotfire クライアントで検索する

Spotfire クライアントでは、多くの場所でさまざまな項目を検索できます。たとえば、フィルター、ライブラリー内の分析、インフォメーションデザイナー内で情報のリンクに使用する要素などを検索できます。これらの検索可能なフィールドはすべて、同一の基本的な検索構文を使用します。その構文について以下に説明します。

基本ルール

  • 既定では、検索は名前、説明、またはキーワードのすべての語句に対して行われます。"Apple" を検索すると、Apple で始まる語句を含むすべての項目が検出されます。たとえば、"Apples are tasty"、"This is an apple" という値を持つ項目が検出されます。
  • 検索は、すべての語句の先頭を対象とします。たとえば、"ple" は、Apple ではなく、Plenty や Plexiglas を検出します。
  • 検索では、大文字と小文字を区別しません。
  • ブール AND は、検索式の語句がスペースで区別される際、暗示的です。たとえば、"Apple Banana" は Apple で始まる語句と Banana で始まる語句を含むものをすべて検出します。
キーワード 関数
* *ple

*ple*

ple で終了する語句を含む項目を検出します。

ple を含む語句の入った項目を検出します。

引用符 A Green Apple "A Green Apple" という正確なフレーズが含まれている項目を検出します。

(正確なフレーズで始まる項目を検出する場合、引用符内にアスタリスクを追加できます:" A Green Apple*")

二重引用符 "9"" nails" "9" nails" という正確なフレーズが含まれている項目を検出します。2 番目の二重引用符を追加して、リテラルの引用符をエスケープします。
AND Apple AND Fruit Apple で始まる語句、および Fruit で始まる語句を含む項目を検出します。
OR Apple OR Banana Apple または Banana で始まる語句を含む項目を検出します。
NOT Ban NOT *ana Ban で始まるけれども ana で終わらない語句を含む項目を検出します。たとえば、Bangles や Banned は検出されますが、Banana は検出されません。
( ) Apple and (Banana or Pear) ブール検索の項目をグループ化するのに使用されます。かっこ内のテキストの検索の詳細については、下記を参照してください。
引用符付きキーワード "and" "or" "not" 保護されたキーワードの文字列を検索します。検索フィールドに単に and と入力しても、何も検索されません。語句 and は保護されたキーワードだからです。語句 "and" を検索する場合は、引用符でこれを囲む必要があります。
: DataType:Integer [カラムを検索する場合のみ適用されます]

コロンは、属性の検索に使用されます。この例では、カラムのプロパティ DataType に整数で始まる語句が含まれるカラムを検索します。

この検索では、カスタム プロパティも含め、ほぼどのようなプロパティでも使用できます。使用可能な既定のプロパティに関する詳細については、「Spotfire 分析のプロパティを理解する」を参照してください。

:: Name::Apple

DataType::Date

[カラムを検索する場合のみ適用されます]

プロパティの Name の正確な値が"Apple" であるカラムを検索します。この例では、Apple という名前のカラムのみ検索され、Apple from Spain という名前のカラムは検索されません。

Date データ型を検索する際に DateTime カラムにヒットしないようにするには、1 つのコロンではなく「::」を使用します。

:< DistinctValueCount:<10 [カラムを検索する場合のみ適用されます]

一意の 10 個の値より小さい、あるいは等価のカラムを検索します。

:> DistinctValueCount:>10 [カラムを検索する場合のみ適用されます]

一意の 10 個の値より大きい、あるいは等価のカラムを検索します。

Null、空、または存在しないカラムのプロパティです。 Tag:null または DistinctValueCount:null Keywords:null [カラムを検索する場合のみ適用されます]

タグがないすべてのカラム、またはカラムのプロパティ DistinctValueCount がないかどうかを検索します。キーワードがないすべてのカラムを検索します。

検索式のロジック

検索式は、同じ優先順位を持つ論理演算子について、左から右の方向に評価されます。たとえば、検索式
Apple Banana または Pear
(("Apple") AND (("Banana") OR ("Pear")))
として評価されます
ヒント: 検索対象が見つからない場合は、さらにワイルドカードを追加してみてください。たとえば、"Sales ($)" というフィルターを検索するには、かっこ内のテキストがブール式として解釈されることを避けるために、"Sales ($*" という検索式を入力します。場合によっては、検索文字列を引用符で囲むと英数字以外の文字を含む文字列を見つけるのに役立つことがあります。