TIBCO Spotfire® Business Author and Consumer User's Guide

All()

軸上のすべてのノードを参照する場合は、式で All() ナビゲーション メソッドを使用します。

これは、以下の赤い長方形で示されています。


All() ナビゲーション メソッド

長方形内のすべてのノードを参照すると、12 個ノードへのスライスは実際には無視されます。したがって、All() メソッド自体はあまり役に立ちません。ただし、たとえば全体の割合を計算する場合など、他のメソッドまたは集計と組み合わせて使用されることがよくあります。下の例を参照してください。

注: 例で使用される式はインメモリ データが使用されることを前提としています。

次の例では、タイタニック号沈没事故の生存統計を使用します。



例 (カテゴリの軸のみがデータのスライスに使用されます)

棒グラフには、沈没事故で死亡した女性と男性および生還した女性と男性の数が表示されています。



この情報を絶対数ではなくパーセントで表すと仮定します。値の軸に次の式を追加して、全体のさまざまな部分を計算します。

各マーカー (ここでは各棒がマーカー) の再計算が実行されます。たとえば、左から 2 番目の棒は、タイタニック号沈没事故から生還した乗客の約 23% が女性であったことを示しています (307/(156+307+708+142)。

この例では、スライスにカテゴリの軸が使用されます。次の例では、データのスライスに色の軸も使用されています。

例 (カテゴリの軸と色の軸がデータのスライスに使用されます)

下の棒グラフには、上の棒グラフと同じデータが表示されますが、さらに性別ごとに棒の色を設定するために色の軸が使用されています。



上記と同じ式を値の軸に追加する場合は、違いに注意してください。



ここでは、それぞれの色内で割合の合計が 100% になります。これは、式の OVER All([Axis.X]) の部分はカテゴリの軸のスライスを無視することを宣言していても、色の軸で指定されたスライスがまだ考慮されているためです。その影響として、カテゴリの軸のスライスは確かに無視されますが、それぞれの色内に限定されます。

たとえば、すべての女性のうち、生還したのは 66% です (307/(307+156)。

また、色の軸で [生還] 列を指定する場合の違いにも注意してください。



値の軸上の同じ式が異なる結果をもたらします。ここでは、たとえば、すべての生還者の 68% が女性であることがわかります (307/(307+142))。